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ビュータン Vieuxtemps, Henry

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ビュータン
Vieuxtemps, Henry

[生]1820.2.17. オランダ,ベルビエ
[没]1881.6.6. アルジェリア,ムスタファ
ベルギーのバイオリニスト,作曲家。バイオリン演奏技術の発達に大きな影響力を与えた人物の一人。神童といわれ,父親に伴われヨーロッパで数々の演奏旅行を行なう。1829~31年ブリュッセルでシャルル・ド・ベリオに師事,1833~34年ウィーンでジモン・ゼヒターに和声学を,1835~36年パリでアントニン・ライヒャに作曲を学んだ。その後もヨーロッパ各地で演奏し,アメリカ合衆国へ 3度演奏旅行を行なった(1843~44,1857~58,1870~71)。1846~51年ロシアのサンクトペテルブルグ音楽院,1871~73年ブリュッセル音楽院で教師を務め,サンクトペテルブルグではロシアのバイオリン演奏に多大な影響を及ぼした。脳卒中による麻痺のため退職。正確無比な超絶技巧と豊かな音色を兼ね備えた演奏スタイルは広い支持を集め,華麗な演奏技術を誇る 19世紀初期の巨匠の一人となった。作曲家としても先駆的な作品を残し,特に協奏曲の発達に大きく寄与した。

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世界大百科事典 第2版の解説

ビュータン【Henri Vieuxtemps】

1820‐81
ベルギーのバイオリン奏者,作曲家。フランス・ベルギー楽派の一人。6歳で公開演奏会を開き,ベリオに師事。1834年ロンドンでパガニーニを知り,演奏・作曲面で強い影響を受けた。演奏様式は各種のスタッカート技法と豊かな音色が特色で,門下からフーバイイザイエなど優れた奏者を生んだ。主要作品に6曲のバイオリン協奏曲のほか,《バラードポロネーズ》(作品38)などがある。【片山 千佳子】

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大辞林 第三版の解説

ビュータン【Henri Vieuxtemps】

1820~1881) ベルギーのバイオリン奏者・作曲家。イザイなど優れた弟子を育成。六曲のバイオリン協奏曲のほか、「バラードとポロネーズ」が有名。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ビュータン
びゅーたん
Henri Vieuxtemps
(1820―1881)

ベルギーのバイオリン奏者、作曲家。6歳で公開演奏を行い、1830年パリでの本格的なデビュー後ヨーロッパ各地を絶え間なく演奏旅行したほか3回訪米。フランス‐ベルギー派のバイオリン演奏を代表する1人で、豊満な音色、ニュアンスに富む表現を駆使しつつ、技巧主義には陥らず端正な解釈を特徴とした。なかば忘れられていたベートーベンのバイオリン協奏曲をしばしば演奏し、復活に寄与した。六曲の協奏曲をはじめバイオリン曲を多数作曲。イザイの師としても有名。[美山良夫]

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