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ビーバー Biber, Heinrich Ignaz Franz von

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ビーバー
Biber, Heinrich Ignaz Franz von

[生]1644.8.12. ワルテンベルク
[没]1704.5.3. ザルツブルク
ボヘミア生れの作曲家,バイオリニスト。 1670年オルミュッツ司教,73年ザルツブルク大司教に仕え,84年楽長になった。 90年皇帝レオポルト1世から爵位を受けた。 17世紀ドイツ音楽圏最大のバイオリン奏者で,ポリフォニックな奏法とスコルダトゥーラ奏法を得意とした。マリアの秘跡を扱った 15曲の『ロザリオのソナタ』 (1675頃) ,標題的な『戦争』『夜警のセレナード』などのほか宗教曲がある。

ビーバー
Castor; beaver

齧歯目ビーバー科ビーバー属に属する動物の総称。アメリカビーバー C. canadensisとヨーロッパビーバー C. fiberの2種から成る。2種とも形態,生態がよく似ており,体長 75~95cm,尾長 30cm内外,耳は小さく体は太っている。尾は先が扁平で幅 15cmぐらいに広がり,皮膚は鱗状,後肢には蹼 (みずかき) がある。泳ぎがうまく,長時間潜水することもできる。河川にすむものは,倒した樹木と泥と石とでダムをつくる。ダム内に巣をつくるが,巣の入口は1つ以上あり,凍っても出入りに困らないよう水面下深いところにつくられている。上質の毛皮が得られるので乱獲され,急速にその数が減ったが,現在保護が行届いて少しずつふえつつある。アメリカビーバーは北アメリカ,カナダに,ヨーロッパビーバーはドイツ,フランス,ポーランドなどに分布している。

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デジタル大辞泉の解説

ビーバー(beaver)

齧歯(げっし)目ビーバー科の哺乳類。体長74センチ、尾長30センチくらい。目・耳は小さく、尾は上下に平たくてうろこで覆われ、後ろ足水かきをもつ。川や湖にすみ、かじった木や石でダムを築いて水をせき止め、できた池の中央に安全なすみかを作る。ヨーロッパ・北アメリカに分布するが、良質の毛皮のために乱獲され、生息数は少ない。海狸(うみだぬき・かいり)。

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百科事典マイペディアの解説

ビーバー

カイリ(海狸),ウミダヌキとも。齧歯(げっし)目ビーバー科の哺乳(ほにゅう)類で,アメリカビーバーとヨーロッパビーバーの2種がいる。体長80〜120cm,尾25〜50cmほど。
→関連項目ムートン

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デジタル大辞泉プラスの解説

ビーバー

NHKの子供向けテレビ番組『ばくさんのかばん』(1980年放映開始)に登場するキャラクター

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世界大百科事典 第2版の解説

ビーバー【beaver】

カイリ(海狸)ともいう。齧歯(げつし)目ビーバー科の哺乳類。北アメリカに分布するアメリカビーバーCastor canadensis(イラスト)とヨーロッパに分布するヨーロッパビーバーC.fiberの2種に分けられるが,両者はしばしば同じ種とみなされるほど似ている。カピバラに次ぐ大きさをもつ水生の大型齧歯類で,水辺に生える木をかじり倒し,ダムをつくることと,きわめて良質の毛皮となることで名高い。長い剛毛と密生する柔らかな下毛の2層の毛をもつ。

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大辞林 第三版の解説

ビーバー【beaver】

齧歯げつし目の哺乳類。大形の齧歯類で、頭胴長約75センチメートル、尾長約40センチメートル。尾はオール状で、後足に水かきがあり、水中生活に適する。鋭い門歯で木をかじり倒し、ダムを作って小川をせき止め、できた池の中の島や岸に穴を掘って巣を作り、家族で生活する。ヨーロッパ北部と北アメリカ北部に生息する二種がある。毛皮はきわめて優良。海狸かいり。ウミダヌキ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ビーバー
びーばー
beaver

哺乳(ほにゅう)綱齧歯(げっし)目ビーバー科ビーバー属に含まれる動物の総称。この属Castorの仲間は水中生活に適応し、ウミダヌキ、カイリ(海狸)ともよばれる。ドイツ、フランス、ノルウェー、ロシア連邦のバイカル湖などに分布するヨーロッパビーバーC. fiberと、アラスカ、カナダ、アメリカ合衆国北部に分布するカナダビーバーC. canadensisの2種がある。両種は形態、生態がきわめて似ており、同一種とみなす学者もいる。フィンランドにはカナダビーバーが移入され、馴化(じゅんか)している。体長74センチメートル、尾長21~30センチメートル。齧歯類としては大形で、太く頑丈な体をもつ。目と耳は小さく、尾は幅広く水平方向に扁平(へんぺい)で、鱗(うろこ)に覆われる。後足の指の間には水かきが発達する。体色は栗(くり)色、赤褐色、黒褐色など多様で、南方産の個体ほど明色の傾向がある。毛は密生し、柔らかい。
 低地の森林内の川や湖にすみ、おもに水中で生活する。地上を走るのは遅いが、泳ぎと潜水は巧みである。大きな川では川岸に巣穴を掘り、比較的小さい川では川の中に土、石、木を積んで頑丈な島を築き、ともに内側に木の皮などを敷いた巣室をつくる。どちらも出入口(普通二つ以上ある)は水面下にあけられ、外敵の侵入を防ぐ。天井と壁は防水性に優れ、天井には通気孔がある。さらにビーバーは、水位を一定に保つために、川近くの木をかじり倒して川床に立て、石、泥、藻などで固定し、枝などを積み重ねてダムを築く。ダムの長さは普通20~30メートル、ときには700メートルに及ぶ。かつて莫大(ばくだい)な数のビーバーが生息したアメリカ合衆国では、そのダムのおかげで多くの洪水を免れた。ビーバーの門歯は堅い木をかじるのに適しており、直径8~20センチメートルの木を短時間でかじり倒す。一つの巣穴にはつがいと性的に未成熟な子、または3世代からなる家族群ですむ。1~3月に水中で交尾し、約105日の妊娠期間ののち1~8子を産む。出生時の子は体毛を有し、門歯もみられる。雌親は地上では子を両前肢にのせて、後肢だけで歩いて運搬するといわれる。食物は樹皮、芽などである。冬には活動量が減少し、ダム内に蓄えた枝の樹皮を食べて過ごす。
 ビーバーはかつてはユーラシアと北アメリカの北部に広く分布したが、良質の毛皮を求めての乱獲によって、イギリスなど多くの地域では絶滅した。現在は各地で保護され、個体数は増加しつつある。[今泉吉晴]

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世界大百科事典内のビーバーの言及

【毛皮】より

…南アメリカ産の野生獣には厳しい輸出規制がある。 ビーバーbeaverビーバーの毛皮。カナダ産が最高級品。…

【毛皮】より

…油汚れと汗は,消毒用エタノールに酢を少々入れ,水で2倍程度に薄めた液でふく。スワカララム,シール,ビーバーにはベンジンをしみこませた綿かガーゼでなでるようにする。いずれの場合も,最後に風通しのよい所で陰干しにする。…

※「ビーバー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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