病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「フェノチアジン系製剤」の解説
フェノチアジン系製剤
《アリメマジン酒石酸塩製剤》
アリメジン(ニプロファーマ、第一三共)
《プロメタジン塩酸塩製剤》
ヒベルナ(田辺三菱製薬)
ピレチア(高田製薬)
《メキタジン製剤》
ゼスラン(旭化成ファーマ)
ニポラジン(アルフレッサファーマ)
ベナンザール(コーアイセイ)
メキタジン(鶴原製薬、武田テバファーマ、武田薬品工業、沢井製薬、辰巳化学、東和薬品、日医工)
メキタジンDS(小林化工)
メキタミン(ダイト、わかもと製薬)
アレルギー症状がおこる原因となる化学伝達物質(ヒスタミン)のはたらきを抑えて、かゆみや炎症をやわらげる作用が強い薬です。
また、鎮静・催眠効果や体温を下げる効果があり、
感冒(かぜ)などに伴うくしゃみ・鼻水・せき、枯草熱(アレルギー性鼻炎)、皮膚のかゆみ、じんましんの治療に使います。
そのほか、プロメタジン塩酸塩製剤は、
①
②肝臓障害、視力障害、
①いろいろな剤型があり、症状や病状によって1日の回数、1回の使用量が決められます。原則として食後に服用します。
乗り物酔いの予防には、乗る30分~1時間前に服用します。
②長期間使用するように指示されたときは、症状が治まっても服用を中止せず、指示された期間、服用するようにしてください。
③予防的に使用すると効果的な薬です。アレルギー性鼻炎・結膜炎などはおこりやすい季節が決まっているので、医師と相談して、服用時期を定めておくとよいでしょう。
④胃腸の弱い人は、食物や牛乳といっしょに服用すると胃腸障害が防げます。
⑤アルコール飲料をとると、効果や副作用が過剰になるので、服用中は禁酒を守ってください。
⑥ねむけやふらつきなどの副作用がでることがあるので、自動車運転や危険を伴う作業にたずさわる人は医師に相談してください。
⑦過去にこれらの薬や類似化合物で過敏症状をおこしたことのある人、緑内障、
⑧妊婦あるいは現在妊娠している可能性のある人、現在使用中の薬があったり、ほかの薬を使用する必要が生じたときは、必ず医師に報告・相談してください。
とくにプロメタジン塩酸塩製剤ではバルビツール酸系催眠鎮静剤や麻酔剤との併用はできません。また、降圧剤、中枢神経抑制剤、抗うつ剤との併用では、注意が必要です。
出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報