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フォレスタル フォレスタルForrestal, James Vincent

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

フォレスタル
Forrestal, James Vincent

[生]1892.2.15. ニューヨーク,ビーコン
[没]1949.5.22. メリーランド,ベセズダ
アメリカの政治家。プリンストン大学卒業後,第1次世界大戦中海軍航空隊に入隊。戦後 1919年ニューヨークのディロン・リード社に関係し,38年に同社社長となった。 40年6月 F.ルーズベルト大統領の行政関係補佐官,同年8月海軍次官。 44年5月海軍長官となり,47年国防総省の創設に伴って初代国防長官に任じられ,3軍の再編などを行なった。戦時中の極度の疲労や3軍統合問題処理の心労のため強度の神経衰弱にかかり,49年3月国防長官を辞任,同年5月ベセズダ海軍病院から飛降り自殺した。

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世界大百科事典 第2版の解説

フォレスタル【James Vincent Forrestal】

1892‐1949
第2次大戦から戦後にかけてのアメリカの政治家。ニューヨーク出身。プリンストン大学卒業。第1次大戦に海軍将校として従軍ののち,ウォール街の顧問弁護士として活躍。1940年,F.D.ローズベルト政権に加わり,海軍次官,海軍長官を歴任,大海軍の建設に政治手腕を発揮した。トルーマン政権下でも海軍長官を務め,早くから対ソ警戒的な立場を示し,その観点から第2次大戦の終結と,冷戦に向かう対ソ政策に影響力を及ぼした。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

フォレスタル
ふぉれすたる
James Vincent Forrestal
(1892―1949)

アメリカの政治家。ニューヨーク州ビーコン生まれ。プリンストン大学を卒業後、1916年ウォール街の投資会社ディロン・リード社に入社し、1937年社長に就任。1940年8月ルーズベルト政権の海軍次官に、1944年5月にはその海軍長官に就任し、アメリカの海軍力の強化に大きな役割を果たす。第二次世界大戦終結後は、トルーマン政権のもとで、陸海空三軍の統合と国防総省の創設を定めた国家安全保障法の成立に尽力し、その成立に伴って1947年7月から初代国防長官を務めた。1949年3月その職を辞任し、同年5月心労がもとで自殺した。[藤本 博]

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世界大百科事典内のフォレスタルの言及

【航空母艦】より

…しかし空母には,(1)作戦行動半径がきわめて大きいこと,(2)航空機による攻撃は砲弾と異なって人が操縦し,目的地に正確に破壊力を運ぶことができ,また情況に応じて柔軟に対応できるので,作戦効果に信頼性が高いこと,(3)内陸部に対しても直接大きな影響力を行使できること,(4)陸上航空基地に比べて移動,分散配置できるので,敵側の攻撃に対して被害を受けにくい(脆弱性が少ない)こと,(5)海軍力としてのプレゼンス効果が絶大であることなどの優位性があり,また実際に朝鮮戦争をはじめ,戦後の局地紛争において,空母の威力が改めて認識されることになった。かくしてアメリカ海軍は1955年に,戦後の計画としては初めての超大型空母フォレスタルForrestal(約6万トン)を完成させた。この在来型推進方式の空母に加えて,61年にアメリカ海軍は世界最初の原子力推進空母エンタープライズEnterprise(約7万6000トン)を完成し,60年代におけるアメリカの戦略構想の一つとして,これらの強力な空母群を北大西洋,地中海および西太平洋に展開する計画をたてた。…

※「フォレスタル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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