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フォードシステム フォードシステム Ford system

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デジタル大辞泉の解説

フォード‐システム(Ford system)

1910年代にH=フォードフォード自動車会社で実施した大量生産方式。機械部品の規格化とコンベヤーによる移動組立法を結合し、飛躍的な生産能率の向上と原価の引き下げを実現した。

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大辞林 第三版の解説

フォードシステム【Ford system】

フォード自動車会社が採用した生産合理化方式。製品の単純化、部品の規格化、生産手段や工場の専門化、コンベヤー-システムの導入などにより、合理的経営を確立しようとするもの。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

フォードシステム
ふぉーどしすてむ
Ford system

コンベヤーを使用した流れ作業方式。アメリカのH・フォードが20世紀の初め、自動車生産用にベルトコンベヤーを採用し、大量生産を開始してから、フォードの大量生産方式という意味でフォードシステムという言い方が広まった。1903年フォード自動車会社を設立したフォードは、自動車をぜいたく品ではなく、だれにでも利用できる大衆車として生産する決心をし、機能的、じょうぶ、保守が容易、安価を目ざして改良を重ね、08年に大衆車T型フォードを発表した。フォードは自動車の大量生産をするために、機械加工の自動化、部品や半製品の運搬方法を改善した。斜面を利用して部品を運搬したり、マグネット組立てにベルトコンベヤーを使用するなど新しい方法を導入し、その有効性を認めてから、自動車の組立ての全行程にベルトコンベヤーを採用した。コンベヤーの使用により生産台数は飛躍的に増大し、14年にはアメリカ国内における自動車生産台数の約半分をフォード一社でまかなうほどになった。労働時間も、当時多くの工場では1日10時間程度であったのを、フォード社では8時間労働制を行った。
 ベルトコンベヤーの導入による流れ作業では製品、部品、工具、機械類においても多くの改良が必要であった。まず第一に部品の互換性である。互換式生産方法は、ミシンの発明者エリアス・ホウElias Howe(1819―67)、連発拳銃(けんじゅう)の生産で有名なコルトらによって19世紀のなかば過ぎ、すでに実施されていたが、フォードは流れ作業に適するように機械部品の寸法、形状を改良した。その結果、品質の向上、価格の低減が可能となった。第二は分業である。フォード会社では仕事を細かく分け、一つ一つの仕事は比較的単純なものとした。したがって、長年の経験や熟練はたいして必要としなかった。コンベヤーに乗って移動する部品に、決まった作業を短時間で終えるためには複雑な仕事はできないので、1人の行う仕事は単純なものにする必要があった。
 コンベヤー・システムは作業員の怠業を一掃し、工場全体をシステム化し生産性の向上に役だった。そのため、このような方法は機械工場のみならず各方面で採用されることとなった。一方、働く人の人間性を無視した方法であるという非難の声も出てきた。しかし、生産性を考えると、今日でもこの方法に勝るものは実現していない。[中山秀太郎]

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