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フロック加工(読み)フロックかこう(英語表記)flock finishing

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

フロック加工
フロックかこう
flock finishing

植毛加工ともいう。布地接着剤を塗布して短繊維 (フロック) を植付ける仕上げ法。植毛は直流の高電圧を利用して行う静電植毛加工 (電着加工) が最も多いが,ほかにコンプレッサによる吹付け,散布,または機械的振動の利用などもある。接着剤で模様をプリントし,植毛で模様を出すのをフロック・プリントといい,衣料,装飾品に利用される。全面植毛は衣料のほか,カーペット,建材,雑貨品の加工に用いる。短繊維には綿,羊毛,レーヨン,ナイロンなどを使う。静電植毛は陽電極に直流電圧 (10~60kV) を加え,陰電極をアースして,この電極間に接着剤を塗布した基布 (布地) を通す。陽極上部のコンベヤ上に,短繊維 (0.5~10mm程度) をおけば,静電気の吸引力によって,陰極に向って垂直に飛び,接着剤に突刺さって植毛される。繊維製品ばかりではなく,紙,木,竹,金属,陶磁器,ゴム,プラスチックなどの植毛にも利用される。

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デジタル大辞泉の解説

フロック‐かこう【フロック加工】

フロックとよばれる綿ナイロンレーヨンなどの繊維を短く切ってつくった毛羽を、布面などに、主に電気植毛法で固着させ、毛皮やビロードのような織物をつくる加工法。フロックフィニッシュ。

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百科事典マイペディアの解説

フロック加工【フロックかこう】

植毛加工とも。長さ0.1〜5mmの短繊維(フロックflock)を基布に垂直に植える加工法。基布に接着剤を塗り直流高電圧をかけて静電気を帯びさせ,繊維を吸引させて接着する。基布に接着剤で模様をプリントし,植毛で模様を表す植毛捺染(なっせん)も行われる。フランネル調,スエード調などの服飾生地やカーペットなどに用いられる。

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世界大百科事典 第2版の解説

フロックかこう【フロック加工 flock finish】

接着剤を塗った布,フォーム(発泡体)などに,ごく短い繊維(フロック)を機械的振動あるいは高圧の静電気を利用して固着させる加工法。接着剤をフィルムに固着し,これを基布にラミネートする方法もある。フロック加工の歴史は古く14世紀にさかのぼり,短く切った絹繊維をペンキを塗ったばかりの壁へ吹きつけて固着することが行われたという。コンクリート壁へフロック加工すると騒音防止に有効であり,近年施行されるようになった。

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