ブリムストーンヒル要塞国立公園(読み)ブリムストーンヒルヨウサイコクリツコウエン

デジタル大辞泉 の解説

ブリムストーンヒルようさい‐こくりつこうえん〔‐エウサイコクリツコウヱン〕【ブリムストーンヒル要塞国立公園】

Brimstone Hill Fortress National Park西インド諸島東部、セントクリストファーネイビスにある国立公園セントクリストファー島の北西岸に位置する。同島は西インド諸島における軍事的要地で、17世紀から18世紀にかけて、イギリスフランスの間で領有が争われた。イギリス人がアフリカから連れてきた黒人奴隷を使って、西インド諸島最大級の要塞建造。1985年に国立公園に制定。1999年に世界遺産文化遺産)に登録された。

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世界遺産詳解 の解説

ブリムストーンヒルようさいこくりつこうえん【ブリムストーン-ヒル要塞国立公園】

1999年に登録された世界遺産(文化遺産)。この公園は、西インド諸島の小アンティル諸島にあるイギリス連邦加盟国・セントクリストファー・ネーヴィス(セントキッツ・ネーヴィス)にある。要塞は、セントクリストファー島の首都バセテールの北方、海抜約250mのブリムストーン・ヒル硫黄の丘)にある。サトウキビ生産地であった島を他国から守るため、ブリムストーン・ヒルに要塞を建設し、防衛の要とした。この要塞はカリブ海の要塞の中では最大級の規模を誇る。ここは「西インド諸島のジブラルタル」と呼ばれるほど重要な拠点だったが、1782年2月にフランス艦隊によって攻略され、その後結んだ講和条約によりイギリスに返還されている。セントクリストファー島は1493年にコロンブスにより発見された島で、1623年にカリブ諸島では最初にイギリス人が入植した地(植民地)である。◇英名はBrimstone Hill Fortress National Park

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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