プロジェクションマッピング(英語表記)projection mapping

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

建物など凹凸があるものに、コンピューターグラフィックスや映像をプロジェクターで投影する表現方法。ここ数年、音楽やレーザー光線などと組み合わせてイベントなどで使われることが増え、注目されている。東京ディズニーランドやハウステンボスなどでも上映され、人気を集めている。

(2015-06-08 朝日新聞 朝刊 長崎・1地方)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

建物などの立体物をスクリーンとして映像を投影する技法、およびこれを使った映像表現やパフォーマンスなどのこと。コンピュータ・グラフィクスや画像などを、プロジェクターによって立体物のそれぞれの面に投影し、立体物と投影された映像が重なりあうことによってさまざまな視覚効果をつくりだす。英語で「投影」を意味するプロジェクションprojectionと、「位置づける、または割り当てること」を意味するマッピングmappingを組み合わせた造語である。3Dプロジェクションマッピングやビデオマッピングなどともいう。プロジェクションマッピングでは、スクリーンとなる立体や表面を正確に計測し、その対象物の面に正確に重なるようにつくられた映像を投影し、その見え方を変移させることで、見る人に強い錯覚効果を与える。光と陰影を際だたせることによって、スクリーンとなる小さな靴や大きな建物までもが、あたかも動いているかのような臨場感が得られる。さらに音楽や効果音が加わることで、空間そのものが劇的にデザインされる。

 2000年前後から舞台美術や現代美術のインスタレーションとして盛んになった表現手法の一つである。近年、コンピュータ・グラフィクスの加工技術が向上したことや高い照度と解像度のプロジェクターが入手しやすくなったことを背景に、ヨーロッパで大型建造物へ投射する大規模なイベントが頻繁に行われるようになり、世界中に急速に広がった。日本でもコマーシャルを中心に使われ、各地のランドマークでも大規模なイベントが開かれている。日本の優れたクリエイターの育成を目ざし、2011年(平成23)にプロジェクションマッピング協会が発足した。

[編集部]

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