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ヘイケガニ ヘイケガニHeikea japonica

4件 の用語解説(ヘイケガニの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヘイケガニ
ヘイケガニ
Heikea japonica

軟甲綱十脚目ヘイケガニ科。甲は暗紫色で,幅 2cm内外。甲面の凹凸が怒った人の顔のようにみえ,また瀬戸内海に多産するため,壇ノ浦の合戦で源氏に敗れた平家の亡霊が乗り移ったという伝説が生まれた。

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百科事典マイペディアの解説

ヘイケガニ

甲殻類ヘイケガニ科のカニ。平家一門の亡霊が化したという伝説で有名。甲の人面状の刻印は内部にある内臓の位置や筋肉の付着点などでできた模様である。甲面に毛はなく,一様に暗紫褐色。

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世界大百科事典 第2版の解説

ヘイケガニ【Heikea japonica(=Neodorippe japonica)】

十脚目ヘイケガニ科の甲殻類(イラスト)。甲面の彫刻が深く,一見怒ったような,またくやしそうな人の顔に見えるので,壇ノ浦で源氏との戦いに敗れた平家の亡霊がのり移ったものだという伝説があり,名もこれによる。つり上がった〈目〉の部分は鰓域(さいいき)の前部で,〈鼻〉の部分は心域,〈口〉の部分は腸域と甲の後縁である。甲長,甲幅とも2cmほどで,甲面に毛はなく,一様に暗紫褐色。2対の歩脚は著しく長く,各節は扁平。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヘイケガニ
へいけがに / 平家蟹
[学]Neodorippe japonica

節足動物門甲殻綱十脚(じっきゃく)目ヘイケガニ科に属するカニ。瀬戸内海、有明(ありあけ)海、朝鮮半島西岸、中国北部に分布する。水深30~100メートルの貝殻混じりの砂底にすむ。甲長、甲幅とも2センチメートルほどで、前方が狭い。甲域が怒った人の顔のようにみえ、そのうえ、瀬戸内海に多産するため、壇ノ浦(だんのうら)で源氏との戦いに敗れた平家の亡霊がのりうつったという伝説がある。つり上がった目のようにみえる部分は前鰓域(さいいき)、大きな鼻は心域、一文字に結んだ口は甲の後縁である。前2対の歩脚は著しく長く、正常の形であるが、後2対の脚(あし)は背中側に偏り、先端が鉤(かぎ)づめ状となって前節とともにはさみを形成する。これで二枚貝の殻を背負って身を隠す。近縁のサメハダヘイケガニParadorippe granulataは北海道から中国まで分布し、細かい顆粒(かりゅう)で密に覆われている。また、キメンガニDorippe frasconeはインド洋まで広く分布し、甲面にいぼ状突起が多数ある。[武田正倫]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内のヘイケガニの言及

【カニ(蟹)】より


[分類]
 世界で約5000種,そのうち日本からは1000種あまりが記録されている。分類学的にはアサヒガニ群(アサヒガニ類),カイカムリ群(カイカムリ類),ホモラ群(ミズヒキガニ,ホモラ類),尖口群(カラッパコブシガニヘイケガニ類),尖頭群(クモガニヒシガニ類),ヒゲガニ群(イチョウガニ,ヒゲガニ類),方頭群(オウギガニ,ワタリガニ,イワガニスナガニ類),サンゴヤドリガニ群(サンゴヤドリガニ類)に分けられる。多くの種は一般に甲幅1~5cmであるが,歩脚が長いクモガニ型と短いオウギガニ型がある。…

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