ベニバナイチヤクソウ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ベニバナイチヤクソウ
べにばないちやくそう / 紅花一薬草
[学]Pyrola incarnata Fisch.

イチヤクソウ科の多年草。葉は根生し、広楕円(こうだえん)形、常緑で表面は光沢がある。6~7月、高さ15~25センチメートルの花茎を出し、桃色の5弁花を斜め下向きに開く。包葉は狭長楕円形、先は急に短くとがる。山地から亜高山の乾いた明るい林内、とくにカラマツ林下に多く群生し、中部地方以北の本州、北海道、および朝鮮半島、中国、東シベリア、カムチャツカ半島、千島列島に分布し、近縁種が北アメリカに分布する。[高橋秀男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のベニバナイチヤクソウの言及

【イチヤクソウ(一薬草)】より

…イチヤクソウや中国産のP.rotundifolia L.の全草を乾かしたものを鹿蹄草(ろくていそう)といい,ピロラチンpirolatinやアルブチンarbutinなどを含有し,避妊の作用が認められているし,日本では脚気の民間薬とされる。 イチヤクソウ属Pyrola(英名shinleaf∥wintergreen)は北半球の温帯に約20種あり,日本の亜高山帯には葉が円く,淡紅色の花のベニバナイチヤクソウP.incarnata Fischerがある。【山崎 敬】。…

※「ベニバナイチヤクソウ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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