ベネルクス（英語表記）Benelux

デジタル大辞泉

ベネルクス（Benelux）

ベルギー・オランダ（ネーデルラント）・ルクセンブルク3国の総称。1944年に関税同盟を結成。

出典　小学館

改訂新版　世界大百科事典

ベネルクス
Benelux

ベルギー，オランダ（ネーデルラント王国），ルクセンブルク3国の呼称で，3国の頭文字を組み合わせたもの。第2次大戦末期の1944年9月5日，亡命中の3国政府によりロンドンで締結され，48年発効した〈ベネルクス関税同盟〉に由来する。3国は58年さらに強固な経済的統合と広域市場の実現をめざして経済同盟を結び，3国間の資本，商品，労働力，サービスの移動を自由化し，NATO（北大西洋条約機構），EU（ヨーロッパ連合）への加盟など国際的にも行動をともにしている。

　3国はヨーロッパ北西部のネーデルラントに位置し，3国を合わせると面積は約7万4600km²，人口は約2400万。面積，人口ともに日本のほぼ5分の1に当たる。3国はそれぞれ独自の国民意識と固有の文化的個性をもつが，イギリス，フランス，ドイツの3大国にかこまれてむしろ小国としての運命を共有し，また地理的環境，歴史，文化，経済，社会などに共通性を有し，西ヨーロッパの重要な構成要素となっている。
執筆者：栗原 福也

出典　株式会社平凡社「改訂新版　世界大百科事典」

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ベネルクス

ベルギー，オランダ（ネーデルラント），ルクセンブルク３国の頭文字を組み合わせた名称。これら３国は英国，フランス，ドイツに囲まれ，歴史的体験を共有し，また経済的，政治的に共同歩調をとることが多い。1960年ベネルクス経済同盟が発足。

出典　株式会社平凡社

山川 世界史小辞典 改訂新版

ベネルクス
Benelux

ベルギー，オランダ(Nederlanden)，ルクセンブルクの3国の頭文字をとった総称。いずれもドイツとフランスの間に位置する小国で，歴史的にも関係が深い。特に1948年この3国間の関税同盟が発効して以来，経済的に密接な関係に入っただけでなく，対外的にも一致した行動をとるようになったので，この総称が使用される。

出典　山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」