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ベリトマン Aleksandr Fomich Vel’tman

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世界大百科事典 第2版の解説

ベリトマン【Aleksandr Fomich Vel’tman】

1800‐70
ロシアの小説家。軍人の出であるが,考古学や歴史に関心を深め,モスクワクレムリン内にある歴史美術館の館長に就任し,生涯その職にあった。出世作の長編小説《遍歴者》(1831‐32)は作者の空想に基づく旅行記である。以後,珍妙な事件と日常の生活や歴史的事実とをないまぜて現実と幻想との垣根を意識的に取り払い,グロテスクな描写,語呂合せ,様式化された語り口などを駆使した一連の作品を書いた。代表作は四部からなる大作《人生の海から汲みとられた珍奇な事件》(1846‐63)である。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ベリトマン
べりとまん
Александр Фомич Вельтман Aleksandr Fomich Vel'tman
(1800―1870)

ロシアの小説家。1820年代末に詩を書いて文壇に登場、ついで空想旅行記の形をとった長編小説『遍歴者』(1831~32)で成功を収め、以後、グロテスクな手法、語呂(ごろ)合わせ、様式化された語り口などを駆使して、日常の世界と幻想の世界とを巧みに組み合わせた独特の小説を次々と書いた。死後は忘れ去られた存在であったが、今日ではドストエフスキー、レスコーフの先行者として注目されている。代表作は四部からなる長編『人生の海から汲(く)みとられた諸事件』(1846~63)。考古学、歴史学にも造詣(ぞうけい)が深く、1852年以後、モスクワ・クレムリン美術館の館長を務めた。[灰谷慶三]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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