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ブラジル北部,パラ州の州都。旧称パラPará。人口142万8368(2005)。パラ川右岸河口付近,グアマ川との合流点に位置する河港都市。ベレン・ブラジリア国道(2116km)の終点で,国際空港がある。商工業の中心。1616年植民基地として創設され,アマゾニアの商業,貿易の中心として発展した。とりわけ19世紀末から20世紀初頭にかけてのゴム採取産業の最盛期に繁栄。ここから輸出された天然ゴムは,旧名によってパラゴムと呼ばれる。現在でもゴム,ジュート,コショウ,木材の輸出が多い。従来の飲料,製材,織物工業のほか,工業団地の造成が進み,石油,造船工業が興る。市の西部に古い城砦,市庁舎,カテドラルが集まり,昔の港の埠頭の広場にはベール・オ・ペーゾVer-o-Peso(〈量目検査場〉の意)の市が開かれ,近隣の産物や日用品が売買される。エミリオ・ゴエルディ博物館には,アマゾニアに関する民俗資料,動植物園,図書館がある。街はマンゴーの大樹による街路樹で美しい。雨季は12~5月,乾季は6~11月。
執筆者:西川 大二郎
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ブラジル北部、パラ州の州都。旧称はパラParáで、ベレムとも表記する。パラ川の河口から145キロメートル上流に位置するアマゾン水系最大の港湾都市である。人口128万0614(2000)。1616年に建設された都市で、植民地時代の建物が数多く残る。アマゾン川流域の物資の最大の集散地として発展し、19世紀後半から20世紀初頭の野生ゴム採取の全盛期にはとくに栄えた。工業も盛んで、従来の製材、飲料、織物業のほか、石油、造船工業もおこっている。日系人が多く、日本の進出企業も多い。昔の港のわきで開かれる朝市が有名である。
[山本正三]
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…世俗建築としては,セゴビアのアルカーサル(14世紀),メディナ・デル・カンポの城(1440),トレド,バレンシアの城門や,トレドのアルカンタラ橋(1258)などが構造美を誇り,グアダラハラの宮殿(15世紀末)が豪華怪異なムデーハル様式の装飾を展開し,地中海沿岸地方には繁栄を物語る都市建築の伝えられるものが多い。 ポルトガルは,王廟のあるバタラの聖母修道院教会(1387‐),バスコ・ダ・ガマ出航起点地に建てたベレンBelém(リスボン)のヒエロニムス修道院(1499‐)は,いずれもイギリス・ゴシックの影響を示し,後者は後期ゴシック様式に貝殻類,熱帯樹,航海具類をまじえた豊かな装飾をくりひろげ,マヌエル様式の代表的建築をなしている。
[イタリア]
イタリアもゴシック建築の諸要素をうけいれ,ことに窓や細部の装飾デザインをゆたかに駆使して,独自のイタリア・ゴシック様式を展開しているが,バシリカ形式の伝統は強く,幅広い空間構成を維持し,ことに堅固な壁体をもつ建築を保持して,いわばロマネスク様式とルネサンス様式との橋渡しをした中間的存在といえる。…
…しかし,どこでも一年中同じように多雨というわけではなく,割合に雨の少ない季節のあるところもある。例えば,河口に近いパラ州の州都ベレンでさえ8月から11月までの4ヵ月間は月降水量が100mm前後で,蒸発散量に比べて割合に雨の少ない季節になっているし,マナウスにおいても,7月から9月にかけての3ヵ月間は100mm以下で,特に8月には50mm以下になり,東京の最も少ない1月の降水量より小さな値である。このように,アマゾニアにおいても,短い乾季が現れ乾季と雨季の二つの季節が認められるし,これらの地域の植生も熱帯半常緑降雨林である。…
…面積124万8042km2(ブラジルの14.66%),人口544万8600(1995),人口密度4.3人/km2。州都ベレン。アマゾン川の下流域一帯を占め,アマゾナス州に次ぐ第2の面積をもつ。…
※「ベレン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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