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ベンヤミン ベンヤミン Benjamin, Walter

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ベンヤミン
ベンヤミン
Benjamin, Walter

[生]1892.7.15. ベルリン
[没]1940.9.26. ポールブー
ドイツの批評家。ユダヤ系の富豪の家に生れたが,マルクス主義に接近,1926年ソ連を訪れた。 33年ナチスに追われ,パリに亡命。アメリカに向う途上スペインとの国境で,ゲシュタポに引渡されることを恐れて自殺した。

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ベンヤミン
ベンヤミン

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デジタル大辞泉の解説

ベンヤミン(Walter Benjamin)

[1892~1940]ドイツの思想家・評論家。ユダヤ神秘思想とマルクス主義とを背景とする独得の思想を展開し、神秘的洞察力に満ちた多くのエッセイを書いた。1933年ナチスに追われてフランスに亡命、さらに追われてピレネー山中で自殺。著「ドイツ悲劇の根源」など。

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百科事典マイペディアの解説

ベンヤミン

20世紀を代表するドイツのユダヤ系思想家。ベルリンに生まれる。マルクス主義とユダヤ神秘思想のメシアニズムとに立脚しつつ,アレゴリーを批評の装置としてヨーロッパ近代文化総体の検証を図ろうとした〈市民社会の幻視者〉(E.フィッシャー)。
→関連項目クロソウスキーコルシュ風俗の歴史リベスキンド

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世界大百科事典 第2版の解説

ベンヤミン【Walter Benjamin】

1892‐1940
比類なく繊細・緻密な散文をもって,時代の要請に根底からこたえる文学活動を展開した現代ドイツの文学者,哲学者,社会科学者。ベルリンのユダヤ系の家庭に生まれる。ドイツ観念論哲学の伝統から,とりわけその批判的精神を学びとった彼は,はやくから自覚的に,批評性とアクチュアリティを優れた文体において実現することを自身の課題としつつ,《ドイツ・ロマン主義における芸術批評の概念》(1920),《ゲーテの〈親和力〉》(1924),《ドイツ悲劇の根源》(1928)などの文学論のみならず,《暴力批判論》(1921)のような文章をも書いた。

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大辞林 第三版の解説

ベンヤミン【Walter Benjamin】

1892~1940) ドイツの評論家。ユダヤ神秘主義とマルクス主義を背景に、フランクフルト学派の一員として独特の思想を展開した。ナチスから逃亡中、ピレネー山中で自殺。著「暴力批判論」など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ベンヤミン
べんやみん
Walter Benjamin
(1892―1940)

ドイツの文芸批評家、思想家。ユダヤ系実業家の子としてベルリンに生まれる。青年期にヘブライ思想とドイツ観念論の影響を受け、のちにマルクス主義思想にも接近した。G・ショーレム、E・ブロッホブレヒトアドルノらと交友。1933年パリに亡命、やがてフランクフルト社会学研究所(当時、在ジュネーブ、ついでニューヨークに移る)の研究員となる。パリ陥落の後、ナチスの手を逃れる旅の途上、ピレネー山中の小村にて服毒自殺。その作品は、特異な言語哲学歴史哲学に根ざしつつ精緻(せいち)な文体をもって書かれ、対象の細部に対する鋭敏な感性をみなぎらせている。主著『ドイツ悲劇の根源』(1928)のほか、『一方通行路』(1928)などドイツ批評文学を代表する多数の著作がある。[浅井健二郎]
『野村修編訳『ヴァルター・ベンヤミン著作集』全15巻(1969~1981・晶文社) ▽川村二郎・三城満禧訳『ドイツ悲劇の根源』(1975・法政大学出版局/浅井健二郎訳・上下・ちくま学芸文庫) ▽ヴァルター・ベンヤミン著、丘沢静也訳『ドイツの人びと』(1984・晶文社) ▽浅井健二郎編訳『ベンヤミン・コレクション』全7巻(1995~2014・ちくま学芸文庫)』

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世界大百科事典内のベンヤミンの言及

【アウラ】より

…本来は,微風,香り,光輝などを意味するラテン語。精神医学では前兆と訳され,かつては癲癇(てんかん)発作の前ぶれを表す言葉として用いられた。現在では,脳の一部分に局在する癲癇発作(部分発作)そのものと考えられている。その症状は,癲癇の原焦点,すなわち発作の初発部位を表す場合が多いので,診断上重要な徴候である。他人には気づかれず,患者のみが体験する主観的な発作で,頭痛,めまい,上腹部からこみあげてくるいやな感じ(自律神経性前兆),きらきらする点が見える(感覚性前兆),既視感・未視感(側頭葉性前兆)などがある。…

【アッジェ】より

…だが,マン・レイなどシュルレアリストたちからは評価を得たものの,そのプリントをユトリロや藤田嗣治らの画家や美術館に安く売るだけで,極貧のうちに生涯を終えた。しかし,死の直後,W.ベンヤミンはその画期的な写真論《写真小史》で,時代の転換を鋭くとらえたアッジェの作品の重要性に注目している。彼の晩年に知り合った,アメリカの女流写真家でマン・レイの助手であったアボットBerenice Abottの努力により,多くのプリントと原板がニューヨーク近代美術館に収蔵されている。…

【映画】より

…他の諸芸術との対比とアナロジーにおいてやっと〈芸術〉への昇格を許された映画は,こうして,一部の選ばれた映画のみが芸術として遇される代わりに,大部分の映画は〈産業の奴隷〉として切り捨てられるという運命を受け入れざるをえなかった。初期の映画理論が〈いわゆる“芸術”のなかに映画を組み込むために,うかつにも映画を礼拝的要素から解釈しようともがいている姿〉をW.ベンヤミンもその著《複製技術時代における芸術作品》(1934)の中で指摘している。映画を〈芸術〉に高めようとすればするほどこれらの映画理論や映画批評は,結局は,すべての映画を芸術に高めることではなく,逆に一部の〈優れた〉作家や作品だけを特別扱いすることで,映画そのものを〈差別〉せざるをえないという必然性を背負っていたのである。…

【叙事演劇】より

…それは叙事演劇が,究極的には,形式の問題ではなく,社会の変革をめざすものだからであった。ブレヒトと親交のあったW.ベンヤミンは,この叙事演劇について,〈この舞台はもはや“世界の象徴としてのステージ”(つまり魔力の場)ではなく,有効に配列された世界の展示場である。その舞台にとって観客は,もはや催眠術をほどこされた被験者の群れではなく,局外者ではない人々の集団(彼らは舞台を通してみずからの要求をみたす)を意味する〉と語っている。…

【フランクフルト学派】より

…1930年代以降,ドイツのフランクフルトの社会研究所,その機関誌《社会研究Zeitschrift für Sozialforschung》によって活躍した一群の思想家たちの総称。M.ホルクハイマー,T.W.アドルノ,W.ベンヤミン,H.マルクーゼ,のちに袂(たもと)を分かったE.フロム,ノイマンFranz Leopold Neumann(1900‐54)たちと,戦後再建された同研究所から輩出したJ.ハーバーマス,シュミットAlfred Schmidt(1931‐ )らの若い世代が含まれる。彼らはいわゆる〈西欧的マルクス主義〉の影響の下に,正統派の教条主義に反対しつつ,批判的左翼の立場に立って,マルクスをS.フロイトやアメリカ社会学等と結合させ,現代の経験に即した独自の〈批判理論〉を展開した。…

【ブレヒト】より

…そこでは異化という手法が有効な手段として追求されるようになる。亡命の地,デンマークのスベンボルでのW.ベンヤミンK.コルシュらとの交流はよく知られているが,そこで彼は反ファシズム運動の活動を続け,《第三帝国の恐怖と貧困》や《カラールおばさんの鉄砲》を書いた。代表作の《肝っ玉おっ母とその子供たちMutter Courage und ihre Kinder》(1939。…

【遊民】より

…もともとは,一定の職業につかず遊んで暮らしている者の意であるが,ドイツ・フランクフルト学派の批評家W.ベンヤミンが19世紀の都市を考察するにあたって,重要なキーワードの一つとしてフラヌールflâneur(遊歩者)に注目したことをきっかけに,現代の都市論に欠かせぬ基本的な概念となった。ベンヤミンによれば,都市の遊民を描いたもっともはやい文学作品は,ポーの《群集の人》(1840)で,カフェのテラスからガス灯に照らしだされた街路を行き交うロンドンの群集を観察しつづける孤独な語り手の境位は,やがてポーの翻訳者でもあったボードレールの散文詩《群集》(1861)にうけつがれているという。…

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