ペロポネソス半島(読み)ペロポネソスはんとう

百科事典マイペディアの解説

ペロポネソス半島【ペロポネソスはんとう】

ギリシア南部の半島で,バルカン半島の最南端をなす。大陸部とは幅7〜8kmのコリントス地峡でつながる。約2万km2で,ギリシア総面積の6分の1を占める。内陸部は山地,丘陵が多く,牧畜を主とした過疎化地域。一方海岸の狭い平野部は都市化された観光地で,果物・野菜が作られる。前8―前5世紀にスパルタなどの都市国家が栄えた。
→関連項目イオニア[諸島]ペロポネソス戦争

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世界大百科事典 第2版の解説

ペロポネソスはんとう【ペロポネソス半島 Pelopónnisos】

ギリシア南部にあって,バルカン半島の最南端を形成する半島。古代ギリシア語の綴りではPeloponnēsos。東西,南北ともに約230km,面積約2万1500km2でギリシア全土の16%を占める。北東端において幅わずか6kmのコリントス地峡でギリシア本土とつながり,北では細く入り込んだコリントス湾をへだてて本土に対峙する。東はアルゴリス湾を経てエーゲ海に通ずる。人口約110万。全体に山が多く,海岸にまで迫っていて,平野はごくわずかしかない。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ペロポネソス半島
ぺろぽねそすはんとう
Peloponnisos

ギリシア本土南部を構成する半島。コリント地峡によりかろうじて本土につながっているが、東をエーゲ海、南西をイオニア海、北をパトレー湾とコリント湾に囲まれ、ほぼ島状の形をしている。7県に分かれる大行政区を構成し、面積2万1439平方キロメートル、人口116万6000(2003推計)。その名は古代ギリシア人が「ペローポス(神話上の英雄)の島」とよんだことに由来する。ビザンティン帝国時代(4~15世紀)には、その形状からモレアMorea(「桑の葉」の意)と称された。全体に山がちだが、エリス、メッセニアには肥沃(ひよく)な平野が広がる。典型的な地中海式農業地帯で、穀類、ワイン、オリーブ油、柑橘(かんきつ)類、イチジクが特産。牧畜も盛んで畜産物も多い。1821年ギリシアの独立戦争にいち早く参加し、1832年成立の王国領に入った。パトレー、カラマタ、コリント、ピルゴスが交易の中心。[真下とも子]

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