デジタル大辞泉
「ホメオパシー」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ホメオパシー
homeopathy
「同種のものが同種のものを治す」という原理に基づく治療術の体系。特に 19世紀に評判を呼び,治療対象の疾病の症状を健康な人体に生じさせる薬の処方,その他の治療法が行なわれた。1796年にドイツ人の医師ザームエル・ハーネマンが「同種の法則」を根拠として世間に広めた。ハーネマンは,当時普及していた抗マラリア薬キニーネを自身に大量投与したところ,マラリア患者の症状に似た作用が現れたと主張。すべての病気はその症状に似た状態を健康な人の体にもたらす薬によって治療することが最善であるという結論を導いた。医薬品の大量投与は病状の悪化を引き起こすものであり,薬の効能は希釈することで高まる,というハーネマンの信念に従って,多くのホメオパシー実践者が極少量の薬の投与による効能を信じた。ホメオパシーは,瀉血,下剤,多剤投与など,当時の強引な療法に代わる穏やかな代替医療として,多くの患者および一部の医師に歓迎された。しかし 20世紀にはほとんど評価されなくなり,疾病の根本原因よりも症状にばかり着目するものとして批判された。ホメオパシーの信奉者はいまなお存在し,オランダのブルーメンダールに本部を置く国際ホメオパシー医療連盟など,数々の内国・国際団体がある。日本では,2010年に日本学術会議が,ホメオパシーの治療効果は科学的に否定されているとして,医療従事者に治療で使用しないよう求める会長談話を発表した。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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占い用語集
「ホメオパシー」の解説
ホメオパシー
「同種療法」・「同毒療法」・「同病療法」と訳され、日本では代替医療のひとつとして捉えられている療法。患者に、その症状と似た症状を起こさせる物質を、ごく薄く薄めて与えることにより、症状を軽減したり治したりする療法。
出典 占い学校 アカデメイア・カレッジ占い用語集について 情報
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