マスコット(英語表記)mascot

  • mascot 英語
  • mascotte フランス語

翻訳|mascot

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

縁起のよい愛玩物のこと。護符として,身につけていると災厄から免れ,幸運をもたらすという。今日でもマスコット人形が自動車に飾られる場合には安全運転への願いがこめられており,四つ葉のクローバー押し葉は幸運をもたらすものとされている。ともに護符としての痕跡を残しているといえる。

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デジタル大辞泉の解説

幸運をもたらすお守りとして身近に置いて大切にする物。多くは人形や小動物。また、企業やイベントなどのシンボルとなるキャラクター。「大会のマスコット」「マスコットガール」「球団マスコット

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世界大百科事典 第2版の解説

身近に置いたり身につけていれば幸運をもたらすと信じられているものをいう。この味で護符の多くがマスコットと呼ばれうるが,物品に限らず人物や動物をも指して用いられるところに護符との違いがある。英語圏には,フランスの作曲家オードランEdmond Audran(1840‐1901)のオペラ《La Mascotte》の公演(1880)を機に知られるところとなった語で,プロバンス語のmasco(〈魔女〉〈妖術使い〉の意)に由来するという。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

フランス、プロバンス地方の魔女マスコmascoに由来する語で、幸運や福をもたらすと考えられる人や物、福の神ほか縁起のよいものをいう。フランスの作曲家オードランのオペレッタ『La Mascotte』(1880)により一般化した。西洋ではウサギの足の剥製(はくせい)を縁起のよいものとして珍重するが、船乗りの間では海での事故を防ぐものとして錨(いかり)や人間の頭部の骸骨(がいこつ)を腕や胸に彫る風習があり、アメリカ大陸のカウボーイは馬の蹄鉄(ていてつ)を災難よけにしている。日本でもっとも多く用いられるのは神社・仏閣の守り札(護符)で、交通事故から身を守るために自動車に取り付けたり、生まれ年にちなんだ守り本尊を身につけるなどマスコットにされるものは数限りない。変わったものでは、博徒が江戸時代の侠客(きょうかく)清水次郎長や盗賊鼠小僧次郎吉(ねずみこぞうじろきち)などの墓石の破片を持つと運がつくという。また、マスコット人形など企業が商品化するなどの例もある。

[佐藤農人]

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (mascot) 幸福をもたらす守り神として、身近においたり可愛がったりする愛玩物・小動物など。
※蜃気楼(1927)〈芥川龍之介〉「『縁起でもないものを拾ったな』『何、僕はマスコットにするよ』」

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