コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

マツムシ マツムシ Xenogryllus marmoratus

4件 の用語解説(マツムシの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マツムシ
マツムシ
Xenogryllus marmoratus

直翅目マツムシ科。体長 22~25mm。体は淡黄褐色で,前胸背中央に褐色の縦条がある。頭部は小さく,触角は糸状で長い。雄の前翅はやや透明で翅脈はあらい。前肢と中肢は短く太めだが,後肢は長い。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

マツムシ

直翅(ちょくし)目コオロギ科の昆虫の1種。関東地方以西の暖地,琉球,台湾に分布。体長(翅端まで)24mm内外,淡褐色,扁平で後肢が長い。年1回8月下旬〜10月上旬に発生,草むらの根ぎわにすみ,チンチロリンと美しい声で鳴く。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

知恵蔵miniの解説

マツムシ

バッタ目コオロギ科に属する昆虫。「枕草子」で紹介され唱歌「虫のこえ」にも登場する秋に鳴く虫として知られる。成虫は体長約17ミリメートル、翅(はね)を含めると20~30ミリメートルで、体色は淡黄褐色。卵で越冬し、成虫は8月中頃から10月頃にみられる。九州、四国、本州に分布し、栃木県が北限となっている。2015年10月現在、東京都のレッドデータブックで「絶滅危惧1種」に指定されている他、埼玉県で「準絶滅危惧」、茨城県で「希少種」、群馬県で「絶滅危惧1類」に指定されるなど、関東圏では特に数が少なくなっている。

(2015-10-21)

出典|(株)朝日新聞出版発行
(C)Asahi Shimbun Pubications Inc
本事典の解説の内容はそれぞれの執筆時点のものです。常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マツムシ
まつむし / 松虫
[学]Xenogryllus marmoratus

昆虫綱直翅(ちょくし)目マツムシ科に属する昆虫。チンチロリンという雄の鳴き声が愛らしいので、リーンリーンと鳴くスズムシとともに親しまれてきたコオロギ類の1種。ススキのあるような明るい草原を好み、明るい褐色の体長23ミリメートル内外の虫。本州以南の地にみられる。[山崎柄根]

形態

細長い舟形の体形で、雄の前翅は発音器が発達するため、雌よりやや幅広い。頭部は小さく、触角は細い。後頭部に黄褐色の縞(しま)がある。前胸背板は頭部とほぼ同大同幅で、背面中央縦に褐色の太い帯が走る。雄の前翅はやや透明で、数個の黒褐色の斑点(はんてん)がみられる。前翅は側方へ折れ曲がり、腹部を側方から覆っている。その折れ曲がったあたりに黒褐色の線が走っている。雌の翅脈は単純。前中肢はやや短く太めで、一方、後肢はよく発達していて長い。全体にスズムシよりは頑丈な体つきをしている。雌の産卵管は槍(やり)状で、後腿節(こうたいせつ)とほぼ同じ長さである。[山崎柄根]

生態

体色が枯れ草色であるため、草の根際(ねぎわ)にすむこの種を野外でみつけるのはなかなかむずかしい。成虫は8~11月にみられ、ススキなどの根際の地面から20センチメートルほどの位置に止まって生活する。雄は夕刻よりチンチロチンチロと鳴き、ときにチンチロリンというようにも鳴く。卵で越冬し、年一化性。[山崎柄根]

飼育

鳴き声だけを楽しむには、野外からとってきたもの、または夜店などで入手した雄成虫を虫籠(むしかご)に入れておけばよい。餌(えさ)はキュウリやナスでよく、また堅くない煮干しなども入れておく。直射日光には当てないようにする。本種を家庭で飼って繁殖させるということは、ほとんどされないが、産卵はススキの茎に行うこと、孵化(ふか)したての幼虫は草の枯れ葉を食べることなどに注意すれば、スズムシの飼育の要領で飼うことも可能である。[山崎柄根]

文学

松虫が文学作品に登場するのは平安時代からだが、松虫と鈴虫の呼称は古今で逆転しているといわれる。『花月草紙(かげつそうし)』に、「今ここにては黒きを鈴虫といひ、柿(かき)の核(さね)のごとなるを松虫といへど、もとはりんりんと鳴くは松にて、ちんちろりんと鳴くは鈴なるを、誤りにけりともいふ」とある。『後撰集(ごせんしゅう)』の「秋風のやや吹きしけば夜を寒みわびしき声に松虫ぞ鳴く」(秋上)は、悲しい秋の到来をかたどっており、『拾遺集(しゅういしゅう)』の「千歳(ちとせ)とぞ草むらごとに聞こゆなるこや松虫の声にはあるらむ」(賀・平兼盛(かねもり))は、鳴き声を「ちとせ」と聞いたものであろう。季題は秋、「松虫や素湯(さゆ)もちんちんちろりんと」(一茶)。[小町谷照彦]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

マツムシの関連キーワードエンマコオロギアリヅカコオロギオカメコオロギ蟋蟀綴刺蟋蟀竈馬ころぎすセスジツユムシコオロギ(蟋蟀)マダラスズ

今日のキーワード

災害派遣

天災地変その他の災害に際して,人命または財産の保護のために行なわれる自衛隊の派遣。災害出動ともいう。都道府県知事などの要請に基づいて,防衛大臣が派遣することを原則とするが,特に緊急を要する場合,要請を...

続きを読む

コトバンク for iPhone

マツムシの関連情報