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マーシュ Marsh, George Perkins

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マーシュ
Marsh, George Perkins

[生]1801.3.15. バーモント,ウッドストック
[没]1882.7.23. フィレンツェ東郊バロンブロザ
アメリカ合衆国の外交官,言語学者,地理学者。 1861年,アメリカ合衆国の最初の駐イタリア大使。世界各地における長年の観察に基づく彼の著作は,人間の役割を重視する近代的地理学観の先駆をなすものとして最近,再評価されている。主著に『古スカンジナビア語,アイスランド語文法』A Compendious Grammar of the Old Northern or Icelandic Language (1838) ,『人間と自然』 Man and Nature (64) ,『人間活動によって変えられた大地』 The Earth as Modified by Human Action (74) などがある。

マーシュ
Marsh, Othniel Charles

[生]1831.10.29. ニューヨーク,ロックポート
[没]1899.3.18. ニューヘーブン
アメリカの古生物学者。エール大学教授 (1866~99) 。 1870年以降,幾度か探検隊を組織してアメリカ各地を調査。 71年には鳥の祖先とみられる爬虫類プテロダクティルスの化石を発見。アメリカの恐竜の発見とその復元は,彼とその親友で,のちに敵対者となった E.コープとに負うところが大きい。 82年,アメリカ地質調査所に古脊椎動物学部門の主任として参加したことから,コープとの関係が悪化。スミソニアン・インスティテューションの古脊椎動物部は 87年に彼が名誉管理者となってから充実したものとなり,1903年に地質学部から独立した。またデスモスチルス属は彼が創設した (88) 。 1000種をこえる化石脊椎動物の発見者であり,少くとも 500種はこえる化石の記録を残した。特に有歯鳥類や恐竜に関する研究は名高い。

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デジタル大辞泉の解説

マーシュ(〈フランス〉mâche)

オミナエシ科の一年草。ヨーロッパ原産。スプーンのような葉をサラダや料理の飾りに使う。

マーシュ(marsh)

湿地。沼地

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世界大百科事典 第2版の解説

マーシュ【George Perkins Marsh】

1801‐82
アメリカ合衆国における自然保護思想の父,文学者,外交官。バーモント州ウッドストックの生れ。ダートマス大学卒業。トルコ公使,初代のイタリア公使などを歴任。1864年に出版された著書《人間と自然》は不朽の名著で,植樹祭Arbor‐Dayや国の森林委員会や保全委員会の創設をはじめとして,世界的に自然保護運動に強い影響を与えている。地理学史上におけるマーシュの意義は,自然が人間に及ぼす作用という伝統的環境論をコペルニクス的に転回させて,人間の主体性と責任を中心とする自然秩序の変化,資源の浪費,生活環境の悪化について,初めて実証的かつ体系的な書物を著した点に認められる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マーシュ
まーしゅ
Othniel Charles Marsh
(1831―1899)

アメリカの古脊椎(せきつい)動物学者。ニューヨークで生まれる。エール大学を卒業し、ベルリン大学、ブレスラウ大学などに留学したのち、エール大学教授(1866)、ピーボディ博物館地質学・古生物学部長を務めた。アメリカ合衆国西部のジュラ系や白亜系に脊椎動物化石の発掘のための探検隊を組み、競争相手のコープ同様に、化石収集に努力し、収集品の研究にも業績をあげた。とくに恐竜類・有歯鳥類についての研究が著名である。資金はすべて叔父にあたる富豪の慈善家ピーボディGeorge Peabody(1795―1869)による。合衆国地質調査所所員、国立科学アカデミー会長なども務めた。[小畠郁生]

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世界大百科事典内のマーシュの言及

【グレープフルーツ】より

… 最初の経済品種である有核(種子あり)白肉のダンカンは1830年ころ生じた。現在の主要品種マーシュ(無核,白肉)は1860年ころ突然変異系統として発見された。初期の有核白肉品種から無核白肉,有核有色,無核有色の品種が派生している。…

【地人相関論】より

…そうした所説を批判し科学的環境論の基礎をつくったF.ラッツェルにおいても,どちらかといえば自然が人間に及ぼす影響という命題に重点がおかれていた。それに対して,アメリカ合衆国の自然保全運動の父と呼ばれるマーシュG.P.Marshは,1864年に《人間と自然,あるいは人為によって改変された自然の地理》という著書において,すべて人間を主格とする自然変貌論を展開した。ヨーロッパにおいても20世紀初頭ころより,景観改変者ないし形成者として人間の役割に視点をおいた人文地理学の研究がしだいに盛んになった。…

【地人相関論】より

…そうした所説を批判し科学的環境論の基礎をつくったF.ラッツェルにおいても,どちらかといえば自然が人間に及ぼす影響という命題に重点がおかれていた。それに対して,アメリカ合衆国の自然保全運動の父と呼ばれるマーシュG.P.Marshは,1864年に《人間と自然,あるいは人為によって改変された自然の地理》という著書において,すべて人間を主格とする自然変貌論を展開した。ヨーロッパにおいても20世紀初頭ころより,景観改変者ないし形成者として人間の役割に視点をおいた人文地理学の研究がしだいに盛んになった。…

※「マーシュ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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