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ミヤコワスレ

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百科事典マイペディアの解説

ミヤコワスレ

アズマギクとも。キク科の多年草。本州・四国・九州の山林内に自生するミヤマヨメナ(ノシュンギクとも)を観賞用に栽培したもの。高さ30〜60cmで,4〜6月,分枝した茎の先端に,舌状花が紫青・桃・白色の,径3〜4cmの頭花をつける。
→関連項目アズマギク

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ミヤコワスレ
みやこわすれ / 都忘
[学]Gymnaster savatiererii (Makino) Kitam.

キク科の多年草。本州から九州に自生するミヤマヨメナの園芸品種である。花茎は高さ15~30センチメートルで、葉は長楕円(ちょうだえん)形。4月中旬~6月中旬、濃紫、濃桃、鮮紫、鮮桃、白色などの頭花を数個つける。秋に植え付けたあと年内に十分寒気に当て、1月から温室に入れると、2~3月に開花する。日本独特の園芸種のため、古くから茶花に利用される。近年利用範囲が広くなり、一般の切り花としてもよく栽培されるほか、半日陰の庭植え、あるいは鉢植えにもされる。庭植えは、排水がよく、夏は涼しい半日陰がよい。繁殖は秋の株分けと、5~6月の挿芽による。[魚躬詔一]

文化史

ミヤコワスレの名は順徳(じゅんとく)上皇の故事にちなむとされる。承久(じょうきゅう)の乱(1221)で鎌倉幕府討幕に失敗し、佐渡島(さどがしま)に流された順徳上皇は20年余をその地で過ごした。ある秋の日、庭に咲いていた野菊を見て、いままで都のみやびやかな暮らしを恋しがっていたが、この花はそれを忘れさせると仰せられたので、都忘れの名でよばれるようになったという。この伝承が正確だとすれば、現在のミヤコワスレとは花期が一致しないため、むしろ秋咲きのユウガギク、シラヤマギクやヤマシロギクが該当するとの見方もある。ミヤコワスレの別名とされるノシュンギク(野春菊)の名は、『大和本草(やまとほんぞう)』(1709)に漢名「六月菊」の和名としてあげられ、旧暦3月に開花し、花はアズマギクに似るなどの記述がある。[湯浅浩史]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内のミヤコワスレの言及

【ミヤマヨメナ】より

…瘦果(そうか)は倒卵状長楕円形で,長さ3~4mm,すこし扁平で無毛,冠毛を欠く。ミヤマヨメナのうち,濃紫色,濃紅色,紺色,桃色,白色など色あざやかな美しい大輪の花をつける株をミヤコワスレといい,アズマギク,ノシュンギクなどの別名もある。これらは古くからの園芸品で観賞用として花壇に植えられ,切花にされている。…

※「ミヤコワスレ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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