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メクネス Meknès

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

メクネス
Meknès

モロッコ中央部,メクネス州の州都,フェスの西南西約 58kmに位置する。 10世紀にミクナッサ・ベルベル人により建設された町で,17世紀にはフィラリ朝の首都が置かれた。肥沃な農業地域の商業中心地であるとともに,絨毯を特産とするほか,毛織物,金属工芸品を産し,セメント,搾油,食品加工などの工業が行なわれる。旧市街には 17世紀に建設されたムレ・イスマイルのモスクや,「モロッコベルサイユ宮殿」といわれる王宮があり,1996年世界遺産の文化遺産に登録。近郊にイスラム教の聖地ムーレーイドリス Moulay Idrisがあり,巡礼地となっている。人口 31万 9783 (1982) 。

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デジタル大辞泉の解説

メクネス(Meknès)

モロッコ北部の都市。商業・交通の要地。オリーブ・ブドウの栽培が盛ん。11世紀、ムラービト朝時代に建設され、17世紀から18世紀にかけて、アラウィー朝の首都が置かれた。城壁に囲まれたメディナとよばれる旧市街には王宮や大モスクが残り、マンスール門ムーレイ‐イスマイル廟ハディム広場などがある。1996年、「古都メクネス」の名で世界遺産(文化遺産)に登録された。

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百科事典マイペディアの解説

メクネス

モロッコ北西部の都市。アラビア語ミクナース。フェスの南西約50km,標高530mにある。農業地帯の中心で,商業・交通の要地。農産物加工,じゅうたん製造が行われる。

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世界大百科事典 第2版の解説

メクネス【Meknes】

モロッコ北部内陸の古都。人口40万1000(1993)。アラビア語でミクナースMiknās。中部アトラス山脈北麓の交通の要所にあり,11世紀ムラービト朝のとき城郭都市として建設された。17世紀アラウィー朝のイスマーイールMawlāy Ismā‘īlが首都とし,豪壮な王宮を建て,モロッコのベルサイユと呼ばれた。王宮のほかモスク,城壁,城門があり観光客が訪れる。農産物の集散地。伝統工芸の絨毯のほか,食品,毛織物,セメントなどの工業がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

メクネス
めくねす
Mekns

北アフリカ、モロッコ内陸部の都市。メクネス県の県都。人口53万0171(1994)。首都ラバトの東120キロメートル、中アトラス山脈北麓(ほくろく)の標高500メートルの高原上にあり、地中海岸と大西洋岸、サハラと海岸平野とを結ぶ交通の十字路に位置する。肥沃(ひよく)な農業地域における産物の集散地で、食品、繊維、セメントなどの近代工業と、皮革品、じゅうたん製造などの伝統工業がある。11世紀、ムラービト王朝時代に城郭都市として建設されたが、ムワッヒド王朝以後はマリーン王朝時代を除き、重視されることのない地方都市であった。1670年代に、アラウィ朝のスルタンのムライ・イスマーイールが首都とし、豪壮な王宮を建てモロッコのベルサイユとよばれた。1728年以降首都がフェズなどに移って衰退したが、フランス植民地時代にはその戦略的位置から軍事基地が置かれた。メディナとよばれる旧市街に、華麗なマンスール門、イスマーイール王宮跡、現王宮、モスク、神学校などがあり、外国人観光客も多数訪れる。古都メクネスは1996年世界遺産の文化遺産(世界文化遺産)に登録された。[藤井宏志]

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