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ヤマナラシ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヤマナラシ
やまならし / 山鳴
[学]Populus sieboldii Miq.

ヤナギ科の落葉高木。冬芽の鱗片葉(りんぺんよう)は頂芽では螺旋(らせん)状に配列し、側芽では背腹の二列縦生。葉は卵形から広卵形で長さ4~8センチメートル、先はとがり、基部は丸いか広いくさび形で小さな腺体(せんたい)があり、縁(へり)に内向きの鋸歯(きょし)がある。成葉の裏面はほぼ毛がなく、粉白色を帯びる。葉柄は長さ2~5センチメートルで上部は左右扁平(へんぺい)、風で揺れやすく、葉が触れ合って音を出すので山鳴の名がある。雌雄異株。春、葉に先だち、長さ5~8センチメートルの花穂を垂れ下げる。雄しべは5~8本。花柱は短く、柱頭は2個あり、それぞれ2裂する。包葉は浅裂して絹毛があり、蜜腺(みつせん)は杯状。受粉は風媒性である。山野の陽地に生え、本州、四国、および朝鮮半島に分布する。材の中心部が白色なのでシロドロの名がある。また、材で箱をつくるためハコヤナギともいう。近縁種チョウセンヤマナラシP. tremula L. var. davidiana (Dode) Schneid.は、冬芽と葉は早くから無毛、葉は鋸歯が開出して腺体はなく、葉身と葉柄はほぼ同長である。北海道、およびアジア北東部に分布し、各地にヤマナラシとの中間形がみいだされる。ヤナギの仲間は一般に挿木で容易に殖やせるが、両種とも挿木繁殖は困難である。[菅谷貞男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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