ヨハネス12世(英語表記)Johannes ⅩⅡ

改訂新版 世界大百科事典 「ヨハネス12世」の意味・わかりやすい解説

ヨハネス[12世]
Johannes ⅩⅡ
生没年:937-964

ローマ教皇。在位955-964年。スポレト公アルベリヒ2世の子。父の尽力で955年18歳で教皇に就任したが,経験不足からローマ内外の巧妙な政治家たちに操られ,教皇の権威は衰えた。962年オットー1世に皇帝戴冠を行い,返礼として〈オットー特許状〉を得たが,翌年反オットー政策を推進したことが発覚して解任された。オットーがローマを去るや教会会議を召集して教皇に復位したが,その3ヵ月後急死した。
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山川 世界史小辞典 改訂新版 「ヨハネス12世」の解説

ヨハネス12世(ヨハネスじゅうにせい)
Johannes ⅩⅡ

936?~964(在位955~964)

ローマ教皇。名門トスカーナ公家の出身。年少(18歳)で教皇となったため権威は低く,教会の「鉄世紀」(暗黒時代)を招いた。ドイツ王オットー1世を神聖ローマ皇帝として戴冠させた。

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