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ヨーロッパ審議会 ヨーロッパしんぎかいCouncil of Europe; CE

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヨーロッパ審議会
ヨーロッパしんぎかい
Council of Europe; CE

ヨーロッパ連邦運動に対応して 1949年8月に西ヨーロッパと北ヨーロッパの 10ヵ国で設立された国際機構。ヨーロッパ会議,欧州会議,ヨーロッパ評議会とも訳される。条約に基づく点では政府間国際機構であるが,歴史上最初の国際議会を創設したことで画期的である。冷戦のためヨーロッパ諸国のみで創設され,加盟国間で従来より強大な統一性を目的としている。すなわちヨーロッパ共同体構想を討議し,経済,社会,文化の各分野で数々のヨーロッパ条約を作成しており,重要なものにヨーロッパ人権条約がある。主要機関は閣僚委員会(全会一致制の外相会議)と諮問議会(加盟国の国会代表で構成)であり,事務局と議事堂はフランスストラスブールに所在する。1993年10月にオーストリアのウィーンで最初の CE首脳会議を開催し,ロシア,アルバニア,ウクライナなど 7ヵ国の加盟に基本的に同意するとともに,少数民族保護などをうたった「ウィーン宣言」を採択した。1997年10月には 2回目の首脳会議が開かれ,民主主義と人権の尊重,社会的格差の解消をうたった宣言と行動計画が提示された。2012年現在の加盟国は 47。日本は 1996年からオブザーバーとして参加。

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世界大百科事典 第2版の解説

ヨーロッパしんぎかい【ヨーロッパ審議会 Council of Europe】

ヨーロッパ統一の思潮を背景にイギリスとフランスが中心になって1949年に創設された国際協議機関。欧州会議,欧州評議会とも訳す。同年1月のブリュッセル条約機構で設立が決定され,フランスのストラスブールに事務局がある。当初は西ヨーロッパ10ヵ国で発足したが,1980年代末以降に東欧諸国,ロシア,ウクライナ,バルト3国なども加わり,1997年現在40ヵ国が加盟している。アメリカ,カナダなどと並び,96年11月から日本もオブザーバーとなっている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヨーロッパ審議会
よーろっぱしんぎかい
Council of Europe

1949年、西ヨーロッパ五国同盟(ベルギー、フランス、オランダ、ルクセンブルク、イギリス)にデンマーク、アイルランド、イタリア、ノルウェーおよびスウェーデンを加えた10か国によって設けられた地域的国際組織。2009年時点で、加盟国は47か国である。審議会の目的は、加盟国の共通の遺産である理想と原則とを擁護し、かつ実現することにより、また加盟国の経済的社会的進歩を助長することによって、加盟国間にいっそう大きな統一を図ることにある。また、人権擁護にも力を入れ、ヨーロッパ人権条約締結(1950)の母体となった。実施にあたるのは、この条約によって設けられた人権委員会および人権裁判所、同審議会の閣僚委員会の3機関である。同審議会は、主要な機関として、閣僚委員会と協議総会を有し、事務局がストラスブールにある。閣僚委員会は原則として各国外相によって構成され、目的達成に必要な事項について審議し、内容に応じて加盟国に勧告を行う。協議総会の議員は加盟国の議会の定める方法によって選ばれ、その数は各国の人口に比例する。協議総会は審議機関であって、閣僚委員会に勧告を行う権限を有している。なお、日本は1996年、オブザーバーとして参加することになった。[岡村 堯]

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