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ラウンケル Christen Raunkiaer

世界大百科事典 第2版の解説

ラウンケル【Christen Raunkiaer】

1860‐1938
デンマークの植物生態学者。コペンハーゲン大学教授。1907年に休眠芽の位置に基づいて植物の生活形を分類する方法を創始し,この分類法が今日まで広く用いられている。植物が寒季あるいは乾季を過ごすさいに休眠芽が地表にたいして占める位置を基準にして,植物を地中・地上・地下植物などに分類するというものである。さらに彼は各地域ごとの植物群落の構成を,それぞれの生活形が占める割合によって表現し,生活形標準表を作成した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ラウンケル
らうんける
Christen Raunkiaer
(1860―1938)

デンマークの植物生態地理学者。ユトランド半島西部の「ラウンケル農場」で生まれ、少年時代を牧童として過ごし、その間、自然に対する愛好心を育てた。1885年コペンハーゲン大学を卒業。1911年、植物生態学者のウァーミングJohannes Bugenius Bulow Warming(1841―1924)の後任として、植物学の教授と植物園長に就任、1923年健康上の理由で辞任した。ラウンケルは母国の植物誌を研究し、地理的分布の問題を取り上げた。環境との関係が植物の形態に反映するという観点から生活型(形)を研究、冬や乾期の芽の位置を中心に生活型の分類を体系化し、学界へ大きな影響を与えた。科学上の真理は数で表現されるべきだと信じ、植物地理学へ統計的方法を導入した。『植物の生活型と統計的植物地理学』The Life Forms of Plants and Statistical Plant Geography(1930)は有名。[渋谷寿夫]

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世界大百科事典内のラウンケルの言及

【生活形】より

…すでにギリシア時代に,アリストテレスは動物を血液の有無,足の数などによって類型化したし,テオフラストスは植物を高木,灌木,亜灌木,草本などに類型化した。近代的な植物の生活形の類型化はA.vonフンボルトに始まり,C.ラウンケル(1905)によって確立されたといわれるが,この類型化については,現在でも批判がないわけではない。 ラウンケルの生活形の類型化は,植物の生活の維持が困難になる冬や乾季などに,地上部がどのような形態をとるかによっている。…

※「ラウンケル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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