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生活形 せいかつけいlife-form

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

生活形
せいかつけい
life-form

適応型ともいう。生物生活様式に適応した形態上の型。生物の生活様式による類型をいう生活型 (せいかつがた) life-typeとは区別して用いられる。分類上類縁関係の近いものほど似た形態をもっているが,異なる種類の生物でも環境に適応した形質をとることがある。地質時代古生物でも同じ種族の生物が異なる生活形に分れていく例がある。進化の 24則では「放散の法則」がこれにあたる。

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デジタル大辞泉の解説

せいかつ‐けい〔セイクワツ‐〕【生活形】

生物、特に植物が環境に適応して現す形態・性質の類型。休眠芽位置により挺空(ていくう)植物・地表植物地中植物などに分けるもののほか、種々の分類がある。

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百科事典マイペディアの解説

生活形【せいかつけい】

生物,特に植物の生活様式を反映した生物の形態を類型的に分類したもの。テオフラストスが植物を高木低木亜低木草本に分けたのは古典的な例。現在,最も広く使われている生活形はラウンケルによるもので,これは生活の困難な時期(寒期,乾燥期)に耐える抵抗芽(冬芽など)の地表からの高さを基準にしており,地上植物(芽が地表から30cm以上にある),地表植物(地表から30cm以下のところ),半地中植物(地表),地中植物(地中),不良時を種子の形で過ごすもの(一年草)などが区別される。

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世界大百科事典 第2版の解説

せいかつけい【生活形 life form】

生活様式を反映した生物の外形の類型。生育地の条件など環境条件に密接に関係のある形態についていうもので,個体の概形だけでなく,特定部分の形態を類型化していうこともある。 生物の系統関係が問題にならなかった時代には,多様な生物を類型化する際に生活形に相当するものが重視された。すでにギリシア時代に,アリストテレスは動物を血液の有無,足の数などによって類型化したし,テオフラストスは植物を高木,灌木,亜灌木,草本などに類型化した。

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大辞林 第三版の解説

せいかつけい【生活形】

生物の生活様式を反映した形態による分類。普通、環境に適応した形態についていう。植物では、冬芽など不良環境に耐える芽の位置により、地上植物・地表植物・地中植物などに分ける。

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世界大百科事典内の生活形の言及

【相観】より

…単なる景観ではなく,植物群落の形・構造を反映したもの。主として植物群落の優占種の生活形によって決められ,植物群落の分類にも用いられる。19世紀初頭,植物地理学者のA.vonフンボルトにより最初に提唱され,そこでは,ヤシ形,バナナ形,サボテン形などの19の植生を特徴づける生活形区分が行われ,それによって特徴づけられる植生が群系formationと呼ばれた。…

【ラウンケル】より

…コペンハーゲン大学教授。1907年に休眠芽の位置に基づいて植物の生活形を分類する方法を創始し,この分類法が今日まで広く用いられている。植物が寒季あるいは乾季を過ごすさいに休眠芽が地表にたいして占める位置を基準にして,植物を地中・地上・地下植物などに分類するというものである。…

※「生活形」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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