ラケット(英語表記)rackets

デジタル大辞泉 「ラケット」の意味・読み・例文・類語

ラケット(racket/racquet)

テニス卓球バドミントンなどで、ボールシャトルコックを打つ用具

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ラケット」の意味・読み・例文・類語

ラケット

  1. 〘 名詞 〙 ( [オランダ語] raket [英語] racket ) テニス、バドミントン、卓球などで球を打つのに用いる具。テニス、バドミントンでは柄(え)のついた楕円形のわくにガット(弦)を網状に張ったもの。卓球では柄のついた円形または方形状の板にスポンジラバーを張る。
    1. [初出の実例]「羽子板をラケットといふ、羽根をウーラングといふ」(出典:紅毛雑話(1787)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「ラケット」の意味・わかりやすい解説

ラケット
rackets

ラケットを使ってボールを壁面に打ち返す屋内スポーツ。コートは縦60フィート(18.3m),横30フィート(9.1m)で,周囲は4面とも壁とする。ゲームはシングルスダブルスがあり,正面の壁のプレーラインより上へ交互にボールを打つ。サービス権を持った側だけ得点し,失敗するとサービス権が移る。15点を1ゲームとし,シングルスでは1試合5ゲーム行う。起源スカッシュファイブズペロタなどと共通し,建物の外壁を利用して,素手あるいは手袋をはめた手や,バットやラケットを用いてボールを打ちつけるゲームから発達したもので,フランスでは15世紀にはすでにラケットをつくる職人組合があった。現在のゲームとしてのラケットは19世紀中ごろイギリスで成立したもので,アメリカやカナダインドにも伝えられ,プロ選手も生まれるほど盛んになった。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のラケットの言及

【スカッシュ】より

…1ゲームは9点先取した者が取るが,8対8のときは,レシーバーの選択により10点制にするかそのまま9点先取で勝ちにするかを決める。 スカッシュは,壁へのはね返りを使ってボールを打ちあうラケットrackets(racquets)の一変種で,19世紀の中ごろイギリスのハロー校の少年たちがラケットの順番を待つ間,ボールを押しつぶして(squash)はね返りを弱くし,コート脇の狭い空間でもできるようにしたのが起源だという。1890年代には専用コートが作られるようになり,1920年代にイギリス全土に急速に普及した。…

【スカッシュ】より

…正式にはスカッシュ・ラケットsquash racketという。2人のプレーヤーがボールをラケットで打ちあうスポーツ。…

※「ラケット」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

一粒万倍日

一粒の種子をまけば万倍になって実るという意味から,種まき,貸付け,仕入れ,投資などを行えば利益が多いとされる日。正月は丑(うし),午(うま)の日,2月は寅(とら),酉(とり)の日というように月によって...

一粒万倍日の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android