フランス北部,イブリーヌ県の町。人口2万5000(1990)。パリの南西約57km,1万3200haのランブイエの森の中央に位置する。町の西端に,14世紀から15世紀にかけて造営され,18世紀に改修された城館があり,その円形大櫓の一室で1547年国王フランソア1世が死去した。現在は共和国大統領の夏の別邸として使用され,1975年11月,ジスカール・デスタン大統領の提唱により,第1回の先進国首脳会議(サミット)が,日本,アメリカ,イギリス,フランス,西ドイツ,イタリアの6ヵ国首脳を集めて開催された。西郊には,ルイ16世が創設した国営農場があり,養羊学校とメリノー種の羊の飼育などで名高い。
執筆者:稲生 永
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
フランス中北部、イブリーヌ県の都市。人口2万4758(1999)。パリ南西53キロメートル、ランブイエの森の中に位置する。1375年築造のランブイエ城があり、1975年11月の第1回先進国首脳会議(サミット)の開催場所となった。ランブイエ城はルイ14世の子のトゥールーズ伯やモンテスパン夫人により改築され、1870年以来国有となり、F・フォール以来フランス大統領の夏の官邸とされた。
[高橋 正]
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