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ラーマクリシュナ ラーマクリシュナRāmakṛṣṇa

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ラーマクリシュナ
Rāmakṛṣṇa

[生]1836.2.17/18. フーグリ,カマルプクル
[没]1886.8.16. カルカッタ
インドの宗教家。本名 Gadādhar Chattopadhyaya。すべての宗教が帰する真理は一つであることを唱え,宗教の本質は教義のうちにあるのではなくて愛情をもって人々に奉仕することのうちにあると説いた改革的宗教家。ベンガルの貧しいバラモンの家に生れ,17歳のとき父を失い,兄が長老となったヒンドゥー教寺院で兄の助手となったのち,トータープリという遊行者の弟子となり,ラーマクリシュナと改名して行者の生活に入った。 1871年独自の体験に基づく論理を完成し,社会的実践に身を投じた。特にビベーカーナンダが彼を訪れ,彼の弟子となったことは彼の宗教を全世界に伝播させる契機となった。

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デジタル大辞泉の解説

ラーマクリシュナ(Rāmakṛṣṇa Paramahansa)

[1836~1886]インドの神秘的思想家。宗教的偏見を否定し、すべての信仰が真理に達すると説いた。

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百科事典マイペディアの解説

ラーマクリシュナ

インドの神秘主義的宗教家。広範な修行・修学と見神体験から,あらゆる宗教において神へ至る道が同一であることを主張し,近代ヒンドゥー教普遍主義を基礎づけた。ビベーカーナンダはその高弟。

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世界大百科事典 第2版の解説

ラーマクリシュナ【Ramakrishna Paramahamsa】

1836‐86
インドの宗教家。史上まれにみる神秘家といわれる。本名ゴダドル・チョットパッダエ。ベンガルのフーグリ県カマルプクル村のバラモン(ブラーフマン)僧の三男として生まれる。その家系はラーリー・ブラーフマンに所属し,ベンガルで最高位のバラモン氏族の一つであった。しかし幼少時から異常な宗教体験に見舞われた彼は,バラモン僧にふさわしい正規の教育を受けられなかった。1855年,コイボルト(農業カースト)の富豪未亡人ラニ・ラシュモニ(1793‐1861)がカルカッタ郊外に建立した,ドッキネッショル寺院の寺僧(プローヒタ)となる。

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大辞林 第三版の解説

ラーマクリシュナ【Rāmakrishna Paramahansa】

1836~1886) インドの宗教家。神秘体験・宗教的修行とベーダーンタ学派の影響の上にイスラム教・キリスト教をも体験、あらゆる宗教が真理に通じると説く。その教えは近代ヒンズー教の礎となり、弟子ビベーカーナンダによりラーマクリシュナ-ミッションが創設された。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ラーマクリシュナ
らーまくりしゅな
Rmaka Paramahansa
(1836―1886)

近代インドの宗教家。本名はガダーダル・チャットーパーディヤーヤGaddhar Cattopdhyya。ベンガルの貧しいバラモンの家に生まれ、学校教育はほとんど受けていない。幼時からさまざまな神秘体験をした。17、18歳でカルカッタ(現コルカタ)に出て、祈祷(きとう)や祭式の仕事をしていたが、21、22歳のころ、タクシネーシュバルのカーリー女神を祀(まつ)る寺院の役僧となった。その後12年間、彼は世俗を捨てた生活を送り、ベーダーンタ哲学やビシュヌ派の諸聖典の研鑽(けんさん)に努めた。その結果、神秘的交感のうちにカーリー女神やその他のヒンドゥー教の諸神との合一を達成でき、自らを神の化身(けしん)と考えるようになった。その後もイスラム教やキリスト教に接近し、それぞれの宗教の修行を積み、さまざまな神秘体験を得、ついにあらゆる宗教において神に至る道が同一であることを確信した。このような体験と確信に基づいて神のことばと真理を語り始めた彼のもとに多くの民衆が集まり、1875年ごろにはベンガル地方の大きな宗教勢力となった。しかし、局地的な存在にすぎなかった彼の名を世界的にしたのは、82年に彼の弟子となったビベーカーナンダである。ビベーカーナンダはラーマクリシュナの死後、その名を冠したラーマクリシュナ・ミッションを設立して、世界に向けての組織的な伝道活動を行った。[増原良彦]
『奈良康明著『人類の知的遺産53 ラーマクリシュナ』(1983・講談社) ▽マヘンドラナートグプタ著、日本ヴェーダーンダ協会訳『ラーマクリシュナの福音』(1981・日本ヴェーダーンダ協会)』

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