リトマス(英語表記)litmus

翻訳|litmus

デジタル大辞泉 「リトマス」の意味・読み・例文・類語

リトマス(litmus)

リトマスゴケなどから得られる紫色色素。水・アルコールに溶ける。代表的な酸塩基指示薬で、赤色アルカリ青色になる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「リトマス」の意味・読み・例文・類語

リトマス

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] litmus )
  2. 地衣類のリトマスゴケから採れる色素の混合物。紫色の粉末。水に溶け、水素イオン濃度(pH)で色が変わる。リトマス試験紙にして用いることが多い。ラクムス。
    1. [初出の実例]「其之を知るには紅色の『リトマス』溶液を其盂水に加ふれば忽変じて青色となるを見る是(これ)水中に『アルカリ』を含む証拠なり」(出典:小学化学書(1874)〈文部省〉一)
  3. リトマスしけんし(━試験紙)」の略。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「リトマス」の意味・わかりやすい解説

リトマス
litmus

リトマスゴケをはじめ各種の地衣類に含まれる地衣酸を炭酸カリウムで煮出し,これにアンモニアを加え,発酵させて得られる色素。紫色の無定形粉末で,水,アルコールに可溶。アゾリトミンその他各種の化合物の混合物であるが,アゾリトミンなどが酸性で赤色,アルカリ性で青色を示す酸塩基指示薬(変色域pH5.0~8.0)としての性質をもつ。リトマス試験紙として,あるいはこの溶液白亜セッコウにしみ込ませて固めた小粒が市販される。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

化学辞典 第2版 「リトマス」の解説

リトマス
リトマス
litmus

種々の地衣類,とくにVariolariaLecanoraRocella種から得られる色素.分子量約13000.青色の無定形粉末.いろいろな化合物の混合物であるが,水,エタノールに可溶.水溶液の酸性が pH 4.5以下で赤色,8.3以上で青色を示す.リトマス紙調製に使われる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

大山のぶ代

1936- 昭和後期-平成時代の女優,声優。昭和11年10月16日生まれ。昭和32年俳優座養成所をでて,テレビ界にはいる。NHKの「ブーフーウー」で声優としてみとめられ,54年テレビアニメ「ドラえもん...

大山のぶ代の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android