精選版 日本国語大辞典 「リント」の意味・読み・例文・類語 リント 〘 名詞 〙 ( [英語] lint )① 綿花の長繊維。② 起毛加工したリンネルや綿布など。包帯、湿布などに用いる。リント布。〔医語類聚(1872)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
改訂新版 世界大百科事典 「リント」の意味・わかりやすい解説 リントlint 綿花の長繊維をいう。ワタから摘み取った綿花は種子がついており,これを実綿(じつめん)という。表面に革を巻くかまたはのこぎりの歯を植えるかしたローラーからできている綿繰機に実綿をかけると,長繊維すなわちリントが綿実についた根元から切れる。通常,綿花または原綿という場合,種子を分離した綿である繰綿だけをさす。リントを取った後の種子には短い繊維であるリンターが残る。→リンター執筆者:瓜生 敏之 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リント」の意味・わかりやすい解説 リントlint 綿の種子の長繊維。長さ2~5cmで,綿糸などの原料となる。種子との分離には繰綿機にかけるが,商品上は原綿とも呼ぶ。リントの量は実綿の約 30%,比重は不純物の含み方にもよるが,1.54を標準とする。温度 20℃,相対湿度 65%の空気中に長時間放置した繊維の吸水量の,その繊維の乾燥量に対する割合をリゲインというが,リントのリゲインは 8.5%。濡れた繊維は一般に弱くなるが,リントは結晶性がよく,分子量も大きいため弱くならない。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報