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リートフェルト リートフェルト Rietveld, Gerrit Thomas

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

リートフェルト
リートフェルト
Rietveld, Gerrit Thomas

[生]1888. ユトレヒト
[没]1946. ユトレヒト
オランダの家具デザイナー,建築家。 1899~1906年,父の家具工場で見習いとして働いたのち,1911年に独立して家具デザイナーとなる。そのかたわら 1911~15年,建築を P.クラールハーマーのもとで学び,1918年デ・ステイル運動の創始者たちと接触,1931年までメンバーに加わる。

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百科事典マイペディアの解説

リートフェルト

オランダの建築家。父の家具工場で働いたのち,生地ユトレヒトで家具工場を経営し,家具デザイナーとして簡素な機能性を追求。のち建築に移り,1919年デ・ステイルグループに参加,厳格な幾何学的構成原理を建築に適用した。
→関連項目埼玉県立近代美術館

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世界大百科事典 第2版の解説

リートフェルト【Gerrit Thomas Rietveld】

1888‐1964
オランダの建築家。ユトレヒト生れ。家業の家具職人からはじめ,建築はクラールハメルP.J.C.Klaarhamerに学ぶ。1919年デ・ステイルに参加。この年発表した木製の〈赤‐青椅子〉およびシュレーダー邸(1924,ユトレヒト)は,デ・ステイル派の新造形主義を最もよく示す家具,建築として知られる。デ・ステイル派の中絶(1931)後は,工業化をふまえた住宅,家具に関心を寄せるが,遺作ゴッホ美術館(1963‐72,アムステルダム)を見れば,彼の造形思想は基本的には不変であったことがわかる。

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大辞林 第三版の解説

リートフェルト【Gerrit Thomas Rietveld】

1888~1964) オランダの建築家。デ-ステイル運動のメンバー。近代建築および近代家具のデザインに影響を与えた。代表作に、木製の赤-青椅子、ユトレヒトのシュレーダー邸などがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

リートフェルト
りーとふぇると
Gerrit Thomas Rietveld
(1888―1964)

オランダの建築家、デザイナー。ユトレヒト生まれ。家具職人の家庭に生まれ、11歳のころより父親が営む工房に出入りして家具デザインの基礎を学ぶ。宝石商の下で学んだり建築学の夜間授業を受けた時期を経て、1911年に独立した。転機が訪れたのは1917年、ユトレヒトに工房を開いてからであった。この年から翌年にかけて、後年リートフェルトの代名詞となる「レッドブルーチェア」を制作。同作品が1919年に発刊されたデ・ステイルの機関誌で大きく紹介されたことがきっかけで、この芸術運動に参画することになった。
 デ・ステイルの運動は、生活空間と芸術をいかに融合させるかが大きなテーマの一つであり、もともと実用的な家具デザイナーであったリートフェルトは、その主張に大きな共感を寄せた。その後リートフェルトは、デ・ステイルの運動理念にのっとって多くの家具デザインやインテリア・デザインを手がける。なかでも1924年のシュローダー邸(ユトレヒト)と、1927年以降に制作されたメズ&カンパニー製のファイバー家具は傑作として知られている。レンガ造と木造の混構造、幾何学的な空間構成、白、黒、赤、黄の整然とした配色などの特徴をもった前者は、運動の中心的創設者であったドースブルフの唱えた「エレメンタリズム」の影響を独自に消化しながら、作品全体のうちに純粋な抽象性を実現した作品としてデ・ステイルの代表作との評価を獲得した。
 この成功によって、以後リートフェルトは活動の主舞台を建築へと移行する。ワッセナーのロメン邸(1925)、ユトレヒトのショーファーの家(1927~28)、ユトレヒトのテラスハウス(1931~32)などが代表作で、1928年にはCIAM(シアム)(近代建築国際会議)にも加盟した。理論家ではなかったため、自作についてあまり語ることはなかったが、理論的ないさかいの絶えなかったデ・ステイルのグループのなかでは例外的に、ドースブルフと生涯にわたって良好な関係を保った。1932年のデ・ステイルの終焉以後は再び家具デザインにも重きを置くようになり、1942年アルミ・チェアをデザインし、1957年に曲線のメタル・チェア・シリーズを制作。さらに晩年には、木を使った幾何学的な形のステルマン・チェアをデザインするなど、生涯を通じて旺盛な制作活動を行った。晩年の1954年には、ベネチア・ビエンナーレのオランダ館の設計も手がけている。[暮沢剛巳]
『南泰裕著『住居はいかに可能か――極限都市の住居論』(2002・東京大学出版会) ▽「デ・ステイル」(カタログ。1997・セゾン美術館)』

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世界大百科事典内のリートフェルトの言及

【オランダ美術】より

…20世紀美術は本質的に国境のない美術であり,オランダにおいても各国の影響の下にさまざまな傾向の流派が成立したが,なかではオランダ的美意識と普遍性の稀有の結合とも評すべき純粋幾何学的抽象絵画を創始したモンドリアン,およびその同僚ファン・ドゥースブルフら〈デ・ステイル〉グループの意義が際だって大きい。同グループのリートフェルトやアウトはベルラーヘの路線を継いで機能主義建築を発展させた。建築の分野では居住性を重視した集合住宅に新局面を開いたデ・クレルクMichel de Klerk(1884‐1923)ら〈アムステルダム派〉の活動も注目に値する。…

【家具】より

…ル・コルビュジエは,新しい建築空間にとって家具は生活空間を積極的に構成する〈装備équipement〉であると主張した。また,同じころリートフェルトはキュビスムの視覚言語を家具デザインに導入し,機能をこえて抽象的な空間構成の要素として家具をとらえた。彼の家具は抽象彫刻と同じように純粋な形態創造として生活空間を構成する。…

【近代建築】より

…こうして,白い箱のような近代建築のイメージができ上がる。幾何的抽象の美学を建築にもたらそうとする考えはG.T.リートフェルト,J.J.P.アウトら,〈デ・ステイル〉グループの建築家によっても,またサンテリアなどのイタリア未来派の建築家たちによっても提唱された。しかしその一方で,抽象的ではあるが彫塑的な性格の強い造形を行うE.メンデルゾーンらのドイツ表現主義の建築家たちもいた。…

【デ・ステイル】より

…〈デ・ステイル〉(オランダ語で〈様式〉)はこの雑誌の題で,やがて運動の名称ともなった。最初のメンバーはファン・ドゥースブルフ,モンドリアンのほか,建築家アウト,詩人コックAntonie Kokらで,やがて彫刻家ファントンヘルローGeorges Vantongerloo(1886‐1965)や建築家・家具デザイナーのリートフェルトらが加わり,さらに1919年以降運動がドイツ,フランス,イタリア,ベルギーに広がるにつれて,リヒター,シュウィッタース,アルプ,ブランクーシらが参加した。彼らは,現代の普遍的な精神を表す造形芸術はその表現手段においてもいわば普遍的な造形言語を持つべきだと主張して,絵画から彫刻や建築の領域へと活動を広げ,バウハウスをはじめ同時代のヨーロッパ美術・建築に大きな影響を与えた。…

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