ロックンロール

デジタル大辞泉 「ロックンロール」の意味・読み・例文・類語

ロックン‐ロール(rock'n'roll)

rock and rollの短縮形》1950年代に米国で流行しはじめた、カントリー音楽リズム‐アンド‐ブルースなどを取り入れた強烈なリズムポピュラー音楽。また、それに合わせて踊るダンス。ロックR&R

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ロックンロール」の意味・読み・例文・類語

ロックンロール

  1. 〘 名詞 〙 ( [アメリカ] rock'n'roll rock and roll の異綴り形 ) 一九五〇年前後に、リズム‐アンドブルース、ウエスタン音楽の要素をとりいれて生まれたアメリカの音楽の一つ。五五年にアメリカのディスクジョッキー、A=フリード放送で使ったことば。二拍強調のビートが特徴。ロック。
    1. [初出の実例]「短期間にこの様な流行をみたものは、かつてのスペイン風邪、その後のロックンロール位のものである」(出典:セキストラ(1957)〈星新一〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「ロックンロール」の意味・わかりやすい解説

ロックンロール

1950年代半ばにアメリカで興ったポピュラー音楽。ディスク・ジョッキーのアラン・フリードAlan Freedが最初にロック・アンド・ロールという言葉を使ったとされる。米国の白人カントリー・ミュージックと黒人のブルース黒人霊歌の結合したものとも,リズム・アンド・ブルースの白人化したものともいう。後拍にアクセントのあるビートを特徴とした。ビル・ヘイリープレスリーらが代表的。1960年代末からロックという呼称が一般的になった。→ロック
→関連項目ツイストビートルズベリーロカビリー

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

改訂新版 世界大百科事典 「ロックンロール」の意味・わかりやすい解説

ロックンロール
rock'n'roll

1950年代半ば,アメリカで興った音楽。黒人のリズム・アンド・ブルースを白人化したもので,4拍子の偶数拍に強いアクセントを置いたビートを特徴とする。当時ラジオ番組でこの新しい音楽の普及に協力したディスク・ジョッキー,アラン・フリードが,これをロック・アンド・ロールrock and rollと呼び始め,やがて短縮されたロックンロールという呼方が一般化した。今ではさらに短くロックと呼ぶのが普通である。
ロック
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

音楽用語ダス 「ロックンロール」の解説

ロックンロール[rock'n roll]

50年代中盤に黒人のリズム&ブルースと白人のカントリー&ウエスタンが融合して生まれたアメリカのポピュラー・ミュージック。ビル・ヘイリーの2つのヒット曲「ロック・アラウンド・ザ・クロック」('55年)と「シェーク・ラトル・アンド・ロール」('54年)からその名をとって、DJのアラン・フリードが作った言葉だと言われている。エイト・ビート、スリー・コードを基調とするダンス・ミュージック。当時、出始めたばかりの電気楽器を使い、リズム・アンド・ブルースをアップ・テンポで演奏したのが始まり。略称R&R。チャック・ベリーリトル・リチャードファッツ・ドミノなどの黒人だけでなく、エルヴィス・プレスリー、エディコクランバディ・ホリーなど白人のスターも数多く生まれた。

出典 (株)ヤマハミュージックメディア音楽用語ダスについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ロックンロール」の意味・わかりやすい解説

ロックン・ロール
ろっくんろーる
rock'n'roll

ロック・アンド・ロールの略。1950年代中ごろのアメリカで、黒人のリズム&(アンド)ブルースと白人のカントリー音楽の融合によって生まれた若者の音楽の名称。R&Bの白人社会への浸透と、白人音楽家によるその白人化に始まったとみることができる。命名者は白人ディスク・ジョッキーのアラン・フリードだという。のちにロックとなったが、初期のスタイルはいまもロックン・ロールとよぶ。

[青木 啓]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉プラス 「ロックンロール」の解説

ロックン・ロール〔アルバム〕

イギリスミュージシャン、元ビートルズのジョン・レノンのアルバム。1975年発表。チャック・ベリー、ベン・E・キング、ファッツ・ドミノなど、1950年代~60年代に活躍したアーティストのロックン・ロール・スタンダード・ナンバーのカバーを収録したアルバム。全英、全米アルバムチャート共に最高位6位。原題《Rock'N'Roll》。

ロックン・ロール〔曲名〕

アメリカのロック・バンド、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの曲。ラスト・アルバム「ローデッド」(1970年)に収録。原題《Rock N' Roll》。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロックンロール」の意味・わかりやすい解説

ロックンロール

「ロック音楽」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のロックンロールの言及

【ジャズ】より

…また1940年代中ごろ,ハーレムから現れたリズム・アンド・ブルースは,かつての悲しい歌ではなく,リズムをきかせ,冷笑的に現代を歌って新しい黒人の大衆音楽となった。50年代半ばには,白人のカントリー・ミュージックと黒人のリズム・アンド・ブルースが合成されてロックンロールrock’n rollが生まれる。さらにカントリー歌手エルビス・プレスリーが,よりカントリーの要素を強めてロカビリーrockabilly(rockとhill‐billyの合成語。…

【ジャズ】より

…また1940年代中ごろ,ハーレムから現れたリズム・アンド・ブルースは,かつての悲しい歌ではなく,リズムをきかせ,冷笑的に現代を歌って新しい黒人の大衆音楽となった。50年代半ばには,白人のカントリー・ミュージックと黒人のリズム・アンド・ブルースが合成されてロックンロールrock’n rollが生まれる。さらにカントリー歌手エルビス・プレスリーが,よりカントリーの要素を強めてロカビリーrockabilly(rockとhill‐billyの合成語。…

【ポピュラー音楽】より


[アメリカのポピュラー音楽]
 アメリカがポピュラー音楽の一つの中心地であることは広く認められているとおりだが,この国はかつて南部に多数の黒人奴隷を抱えていた特殊事情により,先進国型と植民地型の両方のポピュラー音楽をもつこととなる。前者は,ニューヨークの音楽業界が資本主義的生産様式に従って作り出すポピュラー・ソングとブロードウェー・ミュージカル(ミュージカル),つまりアメリカでよく使われる言葉でいえば〈メーンストリーム(主流)〉音楽であり,後者は,ローカルなセミプロ的ミュージシャンが民族的基盤から生み出したブルース,ラグタイム,ジャズ,リズム・アンド・ブルース,ロックンロールなどである。上記の2種は,白人系音楽と黒人系音楽にそれぞれ当てはまるものではない。…

【ロック】より

…第2次世界大戦後にアメリカで生まれ,その後の世界の大衆音楽,ことに若者の音楽を主導してきたロックは,30年の歴史のなかで幅広い多様性をもつに至っており,今ではその音楽的性格を端的に指摘するのは不可能に近い。しかしもともとは,偶数拍に強いアクセントをもつ4拍子の音楽で,その躍動するリズム感覚を表した〈ロック・アンド・ロールrock and roll〉という語が短縮されて〈ロックンロールrock 'n' roll〉,さらに〈ロック〉という名称を生んだ。
[ロックの誕生]
 ロックを生み出す源となった音楽を,三つ挙げることができる。…

※「ロックンロール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android