ロドリゲス島(読み)ロドリゲストウ(英語表記)Rodrigues Island

デジタル大辞泉 「ロドリゲス島」の意味・読み・例文・類語

ロドリゲス‐とう〔‐タウ〕【ロドリゲス島】

Rodrigues Island》インド洋南西部の火山島モーリシャス領。モーリシャス島の東約550キロメートルに位置する。東西に細長く、特に西側に広大なサンゴ礁が広がる。起伏ある地形で、牧畜漁業観光業が盛ん。中心地ポートマチュリン

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「ロドリゲス島」の意味・わかりやすい解説

ロドリゲス[島]
Rodrigues Island

インド洋上,南緯19°40′,東経63°30′付近にあるモーリシャス領の島。面積104km2,人口3万5779(2000)。16世紀初めにポルトガルの航海者が発見した。1691-93年フランスのユグノー教徒が移住したが,1810年イギリス軍に占領され,14年のパリ条約でモーリシャス島とともにイギリスの植民地とされた。1968年のモーリシャスの独立に当たってその一部となった。火山島で,最高点はリモン山(396m)。沿岸には幅2~5kmにわたってサンゴ礁がよく発達し,大陸棚も幅15~20kmを示す。南東貿易風帯に属し,月平均気温は21~26℃,年平均降水量は1000~1300mmである。サイクロンにしばしば襲われる。農牧業を主産業とし,モーリシャス島へタマネギ,トウガラシ,肉などを供給する。おもな町は北岸の港町ポート・マスリン。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ロドリゲス島」の意味・わかりやすい解説

ロドリゲス島
ろどりげすとう
Rodrigues Island

インド洋南西部、モーリシャスの火山島。モーリシャス島の東約550キロメートルに位置し、サンゴ礁に囲まれる。面積104平方キロメートル、人口3万4204(1990)。主として自給用の農業と漁業を営んでいるが、農業教育普及と、土地改良事業に力を注いでおり、モーリシャス島にタマネギやニンニクなどを移出するようになった。17世紀末フランス人が移住したのち、1810年から1968年のモーリシャス独立までイギリス領であった。

[中村和郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロドリゲス島」の意味・わかりやすい解説

ロドリゲス島
ロドリゲスとう
Rodriguez Island

インド洋南部にあるモーリシャス領の島。モーリシャス島東方約 550kmに位置。火山起源で周辺はサンゴ礁に囲まれる。 1507年ポルトガル人が望見,当時は無人であったが,のちフランス人が奴隷の植民によるサトウキビ栽培に成功。 1809~10年にイギリスに譲渡された。サトウキビのほかキャッサバ,トウモロコシ豆類果物を産し,家畜飼育,漁業が行われる。面積 104km2。人口3万 7782 (1990推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のロドリゲス島の言及

【モーリシャス】より

…正式名称=モーリシャス共和国Republic of Mauritius面積=2040km2人口(1996)=114万人首都=ポート・ルイスPort Louis(日本との時差=-5時間)主要言語=クレオール語,ヒンディー語,英語(公用語)通貨=モーリシャス・ルピーMauritius Rupeeマダガスカル島の東方約800km,インド洋上のほぼ南緯20゜,東経57゜30′にあるモーリシャス島(面積1865km2)を主島とし,東方,東経63゜30′のロドリゲス島Rodrigues Island(面積109km2。人口約3万),北方,南緯10゜付近のアガレガ諸島などの小島(計71km2)をあわせた独立国。…

【モーリシャス】より

…正式名称=モーリシャス共和国Republic of Mauritius面積=2040km2人口(1996)=114万人首都=ポート・ルイスPort Louis(日本との時差=-5時間)主要言語=クレオール語,ヒンディー語,英語(公用語)通貨=モーリシャス・ルピーMauritius Rupeeマダガスカル島の東方約800km,インド洋上のほぼ南緯20゜,東経57゜30′にあるモーリシャス島(面積1865km2)を主島とし,東方,東経63゜30′のロドリゲス島Rodrigues Island(面積109km2。人口約3万),北方,南緯10゜付近のアガレガ諸島などの小島(計71km2)をあわせた独立国。…

※「ロドリゲス島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

スキマバイト

働き手が自分の働きたい時間に合わせて短時間・単発の仕事に就くこと。「スポットワーク」とも呼ばれる。単発の仕事を請け負う働き方「ギグワーク」のうち、雇用契約を結んで働く形態を指す場合が多い。働き手と企...

スキマバイトの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android