ローゼンストック(英語表記)Joseph Rosenstock

デジタル大辞泉 「ローゼンストック」の意味・読み・例文・類語

ローゼンストック(Joseph Rosenstock)

[1895~1985]米国指揮者ポーランド生まれ。1936年(昭和11)来日して、NHK交響楽団前身である新交響楽団育成し、日本音楽界発展に貢献した。ローゼンシュトック。

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精選版 日本国語大辞典 「ローゼンストック」の意味・読み・例文・類語

ローゼンストック

  1. ( Joseph Rosenstock ジョゼフ━ ) アメリカ指揮者。ポーランドに生まれ、ウィーン音楽院などに学び、ピアニストとしてデビュー。一九三六年来日して、新交響楽団(のちの日響・NHK交響楽団)の指揮者となり、厳格な指揮でその演奏水準を高めた。第二次世界大戦後渡米して帰化ニューヨークでオペラ指揮者として活躍。(一八九五‐一九八五

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改訂新版 世界大百科事典 「ローゼンストック」の意味・わかりやすい解説

ローゼンストック
Joseph Rosenstock
生没年:1895-1985

オーストリアの指揮者。ポーランドのクラクフに生まれ,生地およびウィーンの音楽院に学んだ。1918年ウィーン・フィルハーモニー合唱団指揮者となり,以後シュトゥットガルト,ダルムシュタットの歌劇場指揮者,ウィースバーデンマンハイムの歌劇場音楽監督などを務めた。33年ベルリンのユダヤ文化協会指揮者。36年新交響楽団(現,NHK交響楽団)指揮者として来日し,ユダヤ人が日本の楽壇を追われた第2次世界大戦末期を除いて,46年渡米するまで同楽団を指揮した。さらに,51年より何度か来日してN響を指揮。49-53年アスペン音楽祭総監督。52-56年ニューヨーク・シティ・オペラの音楽監督,58-60年ケルン歌劇場音楽監督。戦前・戦後を通じて,日本の交響楽団の育成に果たした役割は大きく,1951年N響の名誉指揮者となった。《ピアノ・ソナタ》(1918)などの作品もある。
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百科事典マイペディア 「ローゼンストック」の意味・わかりやすい解説

ローゼンストック

オーストリア出身のユダヤ系指揮者,ピアノ奏者,作曲家。ポーランドのクラクフに生まれ,生地の音楽院とウィーン音楽院に学ぶ。1918年ウィーン・フィルハーモニー合唱団指揮者となり,以後,各地の歌劇場,交響楽団の指揮者・音楽監督を歴任。1936年−1946年には新交響楽団(現NHK交響楽団)の常任指揮者を務め,同楽団の水準向上に大きく貢献した。1949年米国籍を得,1952年−1956年ニューヨーク・シティ・オペラ音楽監督,1958年−1960年ケルン歌劇場音楽監督。1951年に再来日し,NHK交響楽団名誉指揮者に就任。以後もたびたび来日し,日本の指揮者,交響楽団の育成に尽力した。
→関連項目藤原歌劇団

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「ローゼンストック」の解説

ローゼンストック Rosenstock, Joseph

1895-1985 アメリカの指揮者。
1895年1月27日ポーランド生まれ。ウィーン音楽院などにまなぶ。昭和11年(1936)来日し,新交響楽団(現NHK交響楽団)の指揮者となる。21年まで滞在し,オーケストラの育成につくした。NHK交響楽団名誉指揮者。1985年10月17日死去。90歳。

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世界大百科事典(旧版)内のローゼンストックの言及

【NHK交響楽団】より

…初代指揮者は近衛秀麿で,翌27年定期演奏会を開始。36年ローゼンストックを常任指揮者に迎えるに及び飛躍的にその質を向上。42年日本放送協会と新交響楽団を設立者として日本交響楽団(日響と略称)が設立され,同年山田和男,尾高尚忠が専任指揮者に就任。…

※「ローゼンストック」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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