コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ロータリーエンジン ロータリーエンジン rotary engine

7件 の用語解説(ロータリーエンジンの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ロータリーエンジン
ロータリーエンジン
rotary engine

ピストンを取り付けた固定制御軸のまわりを,燃焼室シリンダが駆動軸とともに回転する内燃機関。初期のロータリーエンジンは航空機用で,機体胴体に固定されたクランク軸のまわりにシリンダを環状に配置した空冷エンジン第1次世界大戦で使用された。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

ロータリーエンジン

ドイツ人のフェリックス・バンケル博士が発明し、1959年に公表。エンジン内部で三角形おむすびローターが回転する仕組みだ。往復運動するピストン式のエンジンより構造が簡単で、振動が少ない。67年発売の「コスモスポーツ」から搭載され、累計で11車種、199万7365台が生産された。

(2015-11-28 朝日新聞 夕刊 1総合)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

ロータリー‐エンジン(rotary engine)

内燃機関の一。ピストンが往復運動をするのではなく、丸みのある三角形(ルーローの三角形)の回転子回転運動をすることにより、直接に吸入・圧縮・爆発・排気を行って動力を発生するエンジン。回転式発動機。RE。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

ロータリーエンジン

往復動ピストンを用いず,ローター(回転ピストン)の回転によって吸入,圧縮,膨張,排気を行わせる内燃機関。種々の考案があるが,1959年西ドイツNSU社のワンケルの発明したワンケルエンジンが代表的なもの。
→関連項目ガソリンエンジン

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

ロータリーエンジン【rotary engine】

回転ピストンを有する内燃機関の総称。直線運動をするピストンとクランク機構組合せによる一般の往復式ピストンエンジンに対比される。この種のエンジンの構想には古くからいろいろなものがあったが,実用化されたものは,第2次世界大戦ドイツの技術者ワンケルFelix Wankelによって発明されたワンケルエンジンのみで,ロータリーエンジンはワンケルエンジンの代名詞となっている。 ワンケルエンジンは,ケーシング(ローターハウジング)の内周面輪郭を2節ペリトロコイド曲線,ケーシング内を運動する回転ピストン(ローター)の輪郭をその3葉内包絡線としたもので,ローターはその3個の頂点がつねにケーシング内面に接しながら回転する。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

ロータリーエンジン【rotary engine】

往復運動をするピストンを用いず、回転子(ローター)を用いて直接回転運動を得るエンジン。回転式発動機。 RE 。 → レシプロ-エンジン

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ロータリーエンジン
ろーたりーえんじん
rotary engine

ピストンが一点を中心としてシリンダー内を回転するエンジン。1759年ワットがロータリー蒸気機関を初めてつくったが使用するに至らなかった。ロータリーエンジンは回転運動の滑らかさから理想の内燃機関と考えられたが、気密保持、耐久性に欠点があって長い間実用化されず、ピストンがシリンダー内を直線運動するために気密保持の容易なレシプロエンジン(往復動機関)が多用された。
 レシプロエンジンとロータリーエンジンを比較すると、前者は、往復質量が大きいために振動も大きく、回転数もあまり高くできないこと、往復運動を回転運動に変えるためクランク機構が必要で大きく重くなること、軸受に大きな負荷がかかるなどが欠点となっている。一方、後者は、回転運動のみであるから振動が少なく、軸受などへの負荷が比較的一定しているなどの利点がある。しかし、回転方向が一定で潤滑が困難などの欠点があり、往復型エンジンほど気密を保つのが容易でない。とくに内燃機関では、高圧高温ガスになるため気密と潤滑の問題が解決できず、初めは高温ガスに問題のない圧縮機で発達し、その後、材質面の進歩とともに内燃機関としてつくられるようになった。
 ロータリーエンジンが初めて実用機関としてつくられたのは、20世紀初頭、フランスのセカン兄弟Louis et Laurent Sequinが設計・製作したグノームGnome航空機用エンジンである。これは、固定されたクランク軸の周りをシリンダーとクランク室が回転する星形のものであった。その後1920年ごろフランスのエッセルベEsselbeが製作した回転ピストン型エンジンは、タイヤ形シリンダーの中を仕切り板状ピストンが回転、シリンダーに設けられたロータリー弁によって圧縮、燃焼、膨張を制御するものであった。これを含めて相次いで発表されたロータリー弁による機関は、気密保持、潤滑の面で難点があり実用化されていない。
 日本では1932年(昭和7)、京都帝国大学機械工学科出身の村上正輔(しょうすけ)(1878―1949)が、二組のピストンが互いに近接したり離れたりしながら回転する揺動回転ピストン機関の特許をとった。これは、一組の楕円(だえん)形の歯車で同一軸上に回転するピストンの速度を変化させ、ピストン間の体積増減を図って吸入、圧縮、膨張させるもので、シリンダーの気密保持の点では多少容易となったが、シールとシリンダー間の潤滑に問題が残った。またその後、回転ベーンをピストンの代用としたものなどが試作されたが、いずれも実用化されずに終わった。
 一方、完全な回転運動ではなく、偏心軸によるクランク軸の作動と回転運動を組み合わせた擬ロータリー・ピストンエンジンが考案された。これは、1951年にドイツのフェリックス・バンケルFelix Wankel(1902―1988)のつくった圧縮機から発達し、1959年にエンジンとして実用化されたバンケルエンジンが代表的なもので、クランク軸の3分の1の速さで回転し、中心がクランク軸の中心と少しずれている三角形状の回転体がピストンとなり、その角の軌跡(外包絡線)がシリンダーとなるもので、ピストンとシリンダー間の一つの空間が、4行程機関(4サイクルエンジン)の行程と同じ体積変化をする。この機関は、シールの材質の進歩とともに日本のマツダ社で実用化され、自動車用として使用されている。偏心量は少なく、きわめて振動の少ないこと、出力軸はピストンの3倍の速さで回転するので高速回転が容易であること、比較的容易に多気筒化できること、一つのシリンダーハウジング内にレシプロエンジンの3気筒分の空間があるので、外形の大きさのわりに多量の空気を処理でき、出力当りの大きさが小さい利点がある。しかし、レシプロエンジンとは異なり、燃焼室内に回転ピストンの周速度以上の高速の流れが生じ、燃焼を完全にするのがレシプロより困難であること、熱損失が大きいこと、また吸排気弁がないため2行程機関と同様にとくに低負荷で残留排気が多く、吸気と混合し燃焼を不完全にするなどの欠点があり、燃料消費率はあまりよくない。しかし、振動が少ないこと、外形寸法が小さいことは、自動車用としては有利である。21世紀に入り、排気ポートと吸気ポートの配置など欠点の改良が進められ、大幅に排気清浄化と熱効率向上を果たしたエンジンが実用化され、2003年に市販車に搭載されている。しかし、さらに厳しくなる排気清浄化に対しては対応が困難になってきており、カーチスライト社などで研究されてきた直噴層状吸気パイロット火炎点火方式のエンジンや、2006年より限定販売されている無害排気の水素燃料を用いるエンジンの実用化が期待される。なお、日本ではバンケルエンジンをロータリーエンジンとよんでいる。[吉田正武]
『富塚清著『動力の歴史――動力にかけた男たちの物語(新装版)』(2008・三樹書房) ▽神本武征監修『自動車技術叢書1 夢の将来エンジン(技術開発の軌跡と未来へのメッセージ)』(2009・自動車技術会) ▽John Robert DayEngines ; The Search for Power(1980, The Hamlyn Publishing Group Ltd.)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内のロータリーエンジンの言及

【圧縮比】より

…空気のみを圧縮するディーゼルエンジンではノッキングの心配がないので,圧縮比が20を超えるものもある。ロータリーエンジンの場合も,ハウジング内に閉じ込められたガスの最大容積と最小容積との比によって圧縮比を定義できる。【酒井 宏】。…

【マツダ[株]】より

…ロータリーエンジンで知られる大手自動車メーカー。本社,広島県安芸郡府中町。…

※「ロータリーエンジン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

ロータリーエンジンの関連キーワード外燃機関高速機関図示馬力二サイクル機関ピストンピンピストン棒四サイクル機関内燃機関油ピストン・クランク機構回転ピストンエンジン

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

ロータリーエンジンの関連情報