ロートシルト(その他表記)Alphonse de Rothschild

デジタル大辞泉 「ロートシルト」の意味・読み・例文・類語

ロートシルト(Rothschild)

ロスチャイルド家

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精選版 日本国語大辞典 「ロートシルト」の意味・読み・例文・類語

ロートシルト

  1. ( Rothschild ) =ロスチャイルドけ(━家)

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改訂新版 世界大百科事典 「ロートシルト」の意味・わかりやすい解説

ロートシルト
Alphonse de Rothschild
生没年:1827-1905

フランスのユダヤ系銀行家。パリ・ロートシルト商会の初代,ジェームズの長男。フランス銀行理事(1855)のほか,北部鉄道をはじめとする多数のロートシルト商会関連企業の重役を務めた。1868年に父の跡を継いでパリ・ロートシルト商会の当主になり,1905年まで,グスタブ,エドモンの2人の弟とともに家業の金融業に従事した。アルフォンスが活躍した19世紀末は,株式銀行の発展期に当たっており,ロートシルト商会のような個人銀行の活動の場は急速に狭められつつあった。このような困難な時代環境の中で,彼は,一方で,株式諸銀行と激しく競争するだけでなく,時にはそれらの銀行と提携しつつ,大規模な国際的金融事業に関与し続けると同時に,他方で,スペイン,ロシア,南アフリカ,ニューカレドニアの鉱山水銀,鉄,鉛,亜鉛,銅,ダイヤモンドニッケル),石油など,当時の戦略的部門への積極的進出を図った。こうして彼は,それまでの公債偏重のロートシルト商会の業務体質を改め,20世紀初頭まで,同商会を第一級の金融機関として維持することに成功した。彼が取り組んだ事業の最大のものは,1870-71年のフランス解放債の独占的引受けであるが,この事業が彼に有利に展開した陰には,彼のリセ時代の友人で当時大蔵大臣だったレオン・セイLéon Say(1826-96)の働きがあった。
ロスチャイルド家
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山川 世界史小辞典 改訂新版 「ロートシルト」の解説

ロートシルト
Rothschild

ロスチャイルド(英)ともいう。ユダヤ系の国際的金融資本家の一族ドイツフランクフルトユダヤ人商人マイアー・アムシェルが,1760年頃両替業を始め,ヘッセン選帝侯の御用商人となって巨富を得,家業の基礎を築いた。彼の5人の息子は,ヨーロッパ中に支店を設けて業務を拡張したが,特にロンドンに店を開いた三男ナータン・マイアーは,イギリス政府代理商として,反ナポレオン諸国に貸付を行って,ヨーロッパ金融界に大勢力を得た。以後同家は代々国際的金融資本家として発展するとともに,政界や社会事業にも活躍した。

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