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ロールズ ロールズRolls, Charles Stewart

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ロールズ
Rolls, Charles Stewart

[生]1877.8.27.
[没]1910.7.12.
イギリスの自動車レーサー,自動車製造業者。 1906年 H.ロイスと合弁でロールス=ロイス社設立。 20世紀初頭のヨーロッパで数々のレースで優勝,10年には英仏海峡横断往復飛行に初めて成功した。同年,飛行中に事故死,これはイギリス航空界初めてのパイロット死亡事故であった。

ロールズ
Rawls, John Bordley

[生]1921.2.21. ボルティモアメリーランド
[没]2002.11.24. マサチューセッツ,レキシントン
アメリカの社会哲学者。著書『正義論』A Theory of Justice (1971) において,従来英米で有力であった功利主義に代わって社会契約説の伝統を新たな装いを凝らしたうえで復権させ,自由と平等のかねあいとしての社会正義の基礎の問題に答えることを試みて大きな反響を呼ぶ。これは以後活発な議論を呼び起こすもととなった。プリンストンコーネル各大学に学び,コーネル大学マサチューセッツ工科大学を経て,1962年ハーバード大学哲学教授。 1974年アメリカ哲学協会会長。

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デジタル大辞泉の解説

ロールズ(John Rawls)

[1921~2002]米国の政治哲学者。「公正としての正義」の説を唱えて功利主義を批判、自由と平等が実現される正義の社会を構想した。著「正義論」など。

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世界大百科事典 第2版の解説

ロールズ【John Rawls】

1921‐2002
アメリカの哲学者。ハーバード大学教授。その著《正義論A Theory of Justice》(1971)において,功利主義に取って代わるべき実質的な社会正義原理を〈公正としての正義justice as fairness〉論として体系的に展開し,規範的正義論の復権をもたらした。平等な基本的自由を保障する原理の優先が強調され,最も不利な状況にある人々の利益の最大化のための社会経済的不平等が正当化されるとする〈格差原理〉が提唱されているところに,その正義原理の内容的特徴がみられる。

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大辞林 第三版の解説

ロールズ【John Rawls】

1921~2002) アメリカの政治学者。主著「正義論」などで公正としての正義の説を唱えて功利主義を批判、広範な議論を引き起こした。

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世界大百科事典内のロールズの言及

【経済哲学】より

…個人主義的な原理に立脚しながら社会的厚生を判断するための基準を導くことが可能かどうかをめぐって,種々の仮説が検討されてきた。J.R.ヒックスやN.カルドアによるいわゆる新厚生経済学,K.アローやA.センによる社会的選択理論あるいはJ.ロールズによる社会契約の理論などがそれである。総じていえば,個人主義の前提に立つかぎり,諸個人のあいだの同質性をなんらかのかたちで仮定するのでなければ,社会的厚生の判断基準を組み立てるのは困難である。…

【福祉政策】より

…歴史的には20世紀の初めまでに政治的権利の平等が達成され,20世紀になって,経済的,社会的権利の平等が課題となった。1931年に書かれたR.H.トーニーの《平等Equality》は,道徳観に立脚した平等論というべきだが,最近の理論的な公正論として,J.ロールズの《公正の理論The Theory of Justice》がある。第2に,社会的ニーズと資源の関係の議論が続いている。…

※「ロールズ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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