ローン担保証券(読み)ローンたんぽしょうけん

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

ローン担保証券

財務の評価が低い企業への貸し出し債権を束ねて証券化した金融商品。リスクを分散するため、100~200社への債権を束ねている。米連邦準備制度理事会(FRB)の金融緩和によるカネ余りもあり、米国が世界のCLO市場の7割近くを占める。世界では昨年末時点で8千億ドル規模(約88兆円)あるという。

(2019-05-28 朝日新聞 朝刊 2経済)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ローン担保証券
ろーんたんぽしょうけん

CLO(Collateral Loan Obligation)。金融機関が事業会社などに対して貸し出している貸付債権(ローン)を証券化したもので、ローンの元利金を担保にして発行される債券。資産担保証券(ABS)の一種。日本では、1990年代なかば以降、不良債権の大量発生により銀行の自己資本が脆弱(ぜいじゃく)化するなか、貸付債権の流動化による資産圧縮対策の一つとして活発に発行された。また2000年(平成12)以降、中小企業が金融機関の貸し渋りで悩むなか、東京都が中小企業でも事業資金を債券市場から調達できる手法として採用した。具体的なスキーム(仕組み)としては、金融機関がローンを特別目的会社に譲渡し、特別目的会社が債券を組成し、投資家がこれを購入する。そして、ローンからの元利金を投資家が受け取るという仕組みが一般的。同じくABSの一種で、複数の社債を裏付け資産として発行されるのが社債担保証券(CBO)、また社債や貸出債権(ローン)などから構成される資産を担保として発行されるのが債務担保証券(CDO)である。[中村 稔]

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