一人っ子政策(読み)ヒトリッコセイサク

デジタル大辞泉 「一人っ子政策」の意味・読み・例文・類語

ひとりっこ‐せいさく【一人っ子政策】

中国で1979年に施行された政策。急激な人口増加緩和するため、一組の夫婦につき子供一人に制限し、二人目からは罰金を科すもの。人口抑制効果はみられたが、社会全体の高齢化や労働人口減少が深刻化したため、段階的に緩和策をとりながら2015年に廃止。すべての夫婦に第二子の出産を認めた。

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関連語 家庭

共同通信ニュース用語解説 「一人っ子政策」の解説

一人っ子政策

中国が1979年に導入した人口抑制策。男児を求める風潮から、第1子に女児が生まれた場合に違法に第2子、第3子を産む「超生」が相次いだ。政府は無戸籍者「黒戸」の数を1300万人としているが、3千万~4千万人に上るとの見方もある。少子高齢化や男女比率の不均衡などの問題が指摘され、/(1)/農村住民で第1子が女児/(2)/一人っ子同士の夫婦―の場合に第2子出産を認めるなど段階的に緩和。2016年1月から全ての夫婦に対象が拡大された。ただ政府は人口が多い状況に変わりはないとして第3子出産を原則認めていない。(北京共同)

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百科事典マイペディア 「一人っ子政策」の意味・わかりやすい解説

一人っ子政策【ひとりっこせいさく】

人口の爆発的増加を抑えるため,1980年代ころから行われるようになった中国における人口抑制政策。2002年に法制化も行われたが,現在では子供1人の際に受けられる優遇措置がいくらか緩められている。しかし,20年以上にわたって若年層数の抑制を行った結果,今後は高齢者比率が高まって人口構成バランスが大きく崩れる懸念があるほか,過保護な家庭が増加するなどの社会問題も顕在化してきている。
→関連項目改革・開放

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