デジタル大辞泉 「一唱三嘆」の意味・読み・例文・類語 いっしょう‐さんたん〔イツシヤウ‐〕【一唱三嘆/一×倡三×歎】 《礼記「楽記」から。一人が歌うと三人がこれに和して歌う意》一度詩文を読んで、何度も感嘆すること。すぐれた詩文などをほめるのに用いる。一読三嘆。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「一唱三嘆」の意味・読み・例文・類語 いっしょう‐さんたんイッシャウ‥【一唱三嘆】 〘 名詞 〙① 一人が発声すると三人がこれに唱和すること。特に、中国で宗廟(そうびょう)の祭などで楽を奏するとき、一人が発声すると三人がこれに和して歌うこと。[初出の実例]「鄭声雅を乱る故に一唱三歎(いっシャウさんタン)の曲に非ず」(出典:太平記(14C後)一三)[その他の文献]〔礼記‐楽記〕② 詩文を一度読んで何度も感嘆すること。すぐれた詩や文をほめたたえること。一読三嘆。[初出の実例]「是を読て一唱(シャウ)三嘆(タン)するに」(出典:太平記(14C後)一)[その他の文献]〔蘇軾‐答張文潜県丞書〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
四字熟語を知る辞典 「一唱三嘆」の解説 一唱三嘆 詩文を一度読んで何度も感嘆すること。すぐれた詩や文をほめたたえること。 [活用] ―する。 [使用例] 独り我が維新改革の歴史に到りては、雄勁蒼莽、曲々人意の表に超出し、人をして一唱三嘆せしむるものあるは何ぞや[徳富蘇峰*将来之日本|1886] [使用例] 今は雪門あるいは江戸坐の余弊を承け、無学の俗人ただ十七文字を並ぶるをもて俳道と心得しため真正の趣味を乱せしかども元禄前後に生ぜし句には一唱三嘆のものすこぶる多し[内田魯庵*詩文の粉飾|1889] [解説] もとは、中国で宗そう廟びょうの祭などで楽を奏するとき、一人が発声すると三人がこれに和して歌うこと。 [類語] 一いち読どく三さん嘆たん 出典 四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典について 情報