三嘆(読み)サンタン

デジタル大辞泉 「三嘆」の意味・読み・例文・類語

さん‐たん【三嘆/三×歎】

[名](スル)
何度もなげくこと。
大いに感嘆すること。心から感心すること。「一読―」
一人発声に和して三人が唱和すること。「一唱―」
白河法皇がままならぬとなげいた三つ事柄賀茂川の水、双六すごろくさい山法師
[類語]詠嘆喝采感嘆賞嘆感服賛嘆嘆称称賛絶賛礼賛激賞賛美称揚褒めるたたえるでるよみする褒めたたえる賞する称する賛する持てはや持ち上げる称美する推賞する嘉賞かしょうするちやほやする甘やかす褒め立てる褒め上げる褒めそやす褒めちぎるおだてる・おだて上げる・べた褒めしょうする論賛する褒賞する褒誉する拍手喝采する

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精選版 日本国語大辞典 「三嘆」の意味・読み・例文・類語

さん‐たん【三嘆・三歎】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 何度もためいきをもらすこと。幾度もなげくこと。
  3. 幾度もほめたたえること。深く感心すること。
    1. [初出の実例]「未だ曾て巻を掩ふて而して三歎せずんば有らず」(出典:東京新繁昌記(1874‐76)〈服部誠一〉三)
    2. [その他の文献]〔春秋左伝‐昭公二八年〕
  4. 一人が発声すると三人がこれに唱和すること。→一唱三嘆。〔文明本節用集(室町中)〕
  5. 白河法皇が意のままにならない(不如意)となげいた三つの事。すなわち、賀茂川の水と双六(すごろく)の賽(さい)と山法師。

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普及版 字通 「三嘆」の読み・字形・画数・意味

【三嘆】さんたん

一唱三嘆。

字通「三」の項目を見る

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