七珍万宝(読み)シッチンマンポウ

デジタル大辞泉 「七珍万宝」の意味・読み・例文・類語

しっちん‐まんぽう【七珍万宝】

七宝とその他すべての宝物。しっちんまんぼう。

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精選版 日本国語大辞典 「七珍万宝」の意味・読み・例文・類語

しっちん‐まんぽう【七珍万宝】

[1] (古くは「しっちんまんぼう」) 仏語七珍万宝。あらゆる種類の宝物。
方丈記(1212)「身ひとつ、からうじて逃るるも、資財を取り出づるに及ばず、七珍万宝さながら灰燼となりにき」

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四字熟語を知る辞典 「七珍万宝」の解説

七珍万宝

七珍と多くの宝。あらゆる種類の宝物。

[使用例] 秘計秘計と合い言葉のように通用しました賄賂で庫は埋まり、死後に残した財産は七珍万宝、料足八万貫と世間では噂しましたほどでございます[唐木順三*応仁四話|1965]

[解説] 「七珍」は本来は仏教語で、七種の宝玉。金・銀・しゃのうさんをいいますが、数え方には諸説あります。古くは「しっちんまんぼう」といいました。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「七珍万宝」の解説

七珍万宝 しっちん-まんぽう

1762-1831 江戸時代後期の戯作(げさく)者,狂歌師
宝暦12年生まれ。江戸芝の菓子商。初代森羅万象(しんら-ばんしょう)(桂川甫粲(ほさん))にまなび,おおくの黄表紙,洒落(しゃれ)本を発表。のち鹿都部真顔(しかつべの-まがお)に師事し,狂歌に専念した。天保(てんぽう)2年7月26日死去。70歳。姓は樋口通称は仁左衛門。屋号は福島屋。別号に森羅万象(2代),南湖子,孤鳶亭。作品に黄表紙「海中箱入娘」「御存夜討蕎麦」など。

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