三人吉三(読み)さんにんきちさ

関連語 演劇

百科事典マイペディア 「三人吉三」の意味・わかりやすい解説

三人吉三【さんにんきちさ】

歌舞伎劇河竹黙阿弥作。本外題三人吉三廓初買(くるわのはつかい)》。1860年初演。女装お嬢吉三,侍あがりのお坊吉三,僧侶(そうりょ)あがりの和尚(おしょう)吉三という3人の盗賊義兄弟の契りを結ぶ〈大川端〉を発端とし,複雑な因果関係を描いた世話物。お嬢の〈月もおぼろに白魚の……〉のせりふ有名
→関連項目厄払い(演劇)

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「三人吉三」の解説

三人吉三 さんにん-きちさ

歌舞伎「三人吉三廓初買(くるわのはつがい)」に登場する3人の盗賊。
浪人のお坊吉三,巾着切りの和尚吉三,女姿でそだてられた旅役者のお嬢吉三の3人。物語は,ぬすまれた短刀庚申(こうしん)丸と,それを売った金100両をめぐってくりひろげられる。河竹黙阿弥作の世話物。

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「三人吉三」の解説

三人吉三
(通称)
さんにんきちざ

歌舞伎・浄瑠璃の外題。
元の外題
三人吉三廓初買 など
初演
万延1.1(江戸市村座)

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世界大百科事典(旧版)内の三人吉三の言及

【三人吉三廓初買】より

…7幕13場。別名題《三人吉三巴白浪(ともえのしらなみ)》,通称《三人吉三》。河竹黙阿弥作。…

※「三人吉三」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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