三原山火山(読み)みはらやまかざん

最新 地学事典 「三原山火山」の解説

みはらやまかざん
三原山火山

Miharayama volcano

伊豆大島火山の後カルデラ丘。二つ連接する山頂カルデラの西側カルデラ中央よりやや南寄りに位置する。安永噴火の最盛期(1777~78年)に誕生した火砕丘(スコリア丘火山砕屑丘)で,大規模な噴泉活動による大型の火山弾・スパター等が降り積もって生成。基底径1,400m×1,200m, 比高110m, 頂部に径800mの火口,その中に直径約300mのピットクレーター(竪穴状火孔)がある。安永以来1986年噴火の前半までの200年余り,伊豆大島火山の噴火はすべてこの三原山火口。間欠的に溶岩噴泉を噴き上げるストロンボリ式噴火を主とし,その火柱は御神火の愛称も。火口内は噴火のたびに変容が著しく,明治以来の中噴火でナウマン丘・中村山・大森山などの小火砕丘を生じては消えた。1950~51年,溶岩は火口を満たし,火口北縁を越えて初めてカルデラ床へ溢流,火口南縁には小火砕丘(三原新山)を生じたが,のちにピットクレーター再現時に北半を失った。86年11月,ピットクレーター南壁から始まった噴火で火口内は溶岩湖と化し,再び溶岩を北カルデラ床へ溢流。87年11月,溶岩湖突然消滅(溶融溶岩のほとんどは地下マグマだまり逆流)に伴い,直径約300mのピットクレーター再現,以後,火孔壁崩落に伴う降灰などを起こしたが,明らかなマグマの表面活動は2022年夏現在まだない。

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参照項目:伊豆大島
参照項目:大島火山

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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