日本歴史地名大系 「三峰神社」の解説
三峰神社
みつみねじんじや
中世史料上、当社について確認できるのは中興とされる道満の代からである。天文二年七月の棟札銘には「三峯宮棟札」とあり、道満を中興として郡主藤田業繁が社殿を造営した旨が記されている。同一四年八月には
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
中世史料上、当社について確認できるのは中興とされる道満の代からである。天文二年七月の棟札銘には「三峯宮棟札」とあり、道満を中興として郡主藤田業繁が社殿を造営した旨が記されている。同一四年八月には
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…また,山の神の使者とも仮の姿ともいわれてオイヌサマの名で信仰の対象ともなっている。とくに近世有名であったのは関東秩父の三峰神社,中部地方の山住大権現で,熊野地方の神社や但馬,若狭地方にもこれを守札に刷って出した社寺があり,修験道の信仰もその流布にあずかったらしい。また,各地の伝承にも足のとげやのどの骨を抜いてやったところ,その礼としてシカの片脚を庭においていったとか山道での群狼の追求から守ってくれたと語るものがある。…
…荒川の豊富な水力資源を利用すべく進められた総合開発事業の基幹施設である多目的の二瀬ダムは1961年完成し,秩父湖も出現して新しい名所となった。国道140号線も舗装され,67年には県営三峰観光道路もつくられ,火難・盗難よけの神様として庶民に広く信仰された三峰神社への新しい観光ルートが開かれた。雁坂峠越えの甲州裏街道や十文字峠越えの信州往還の関門となった栃本関所跡(史),平賀源内が採金のため逗留(とうりゆう)した中津川の幸島家などの史跡にも富んでいる。…
※「三峰神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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