デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「三条局」の解説
三条局(2) さんじょうのつぼね
熱田大宮司季範(すえのり)の孫。父は法橋(ほっきょう)範智。相模守(さがみのかみ)顕季(あきすえ)と結婚,のち源頼朝の女官となる。縫殿(ぬいどの)別当をつとめる。建保(けんぽ)7年鎌倉雪ノ下に屋敷をあたえられ,承久(じょうきゅう)3年には自宅が北条義時の妻の産所となった。寛元2年9月28日死去。
三条局(4) さんじょうのつぼね
正親町実明(おおぎまち-さねあき)の長女。母は三条公貫の娘。後深草天皇の第5皇女陽徳門院(1288-1352)につかえ,伏見天皇および後伏見天皇の親王,内親王を生む。のちに洞院公賢(とういん-きんかた)にとついだ。
三条局(3) さんじょうのつぼね
三条実平(さねひら)の娘。亀山天皇に典侍としてつかえ,大納言典侍のち三条局とよばれる。文永5年(1268)良助(りょうじょ)法親王,8年聖雲(しょううん)法親王,9年覚雲法親王を生んだ。