三条局(読み)さんじょうのつぼね

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「三条局」の解説

三条局(2) さんじょうのつぼね

?-1244 鎌倉時代幕府女官
熱田大宮司季範(すえのり)の孫。父は法橋(ほっきょう)範智。相模守(さがみのかみ)顕季(あきすえ)と結婚,のち源頼朝の女官となる。縫殿(ぬいどの)別当をつとめる。建保(けんぽ)7年鎌倉雪ノ下に屋敷をあたえられ,承久(じょうきゅう)3年には自宅北条義時の妻の産所となった。寛元2年9月28日死去。

三条局(4) さんじょうのつぼね

?-? 鎌倉-南北朝時代の女官。
正親町実明(おおぎまち-さねあき)の長女。母は三条公貫の娘。後深草天皇の第5皇女陽徳門院(1288-1352)につかえ,伏見天皇および後伏見天皇親王,内親王を生む。のちに洞院公賢(とういん-きんかた)にとついだ。

三条局(3) さんじょうのつぼね

?-? 鎌倉時代の女官。
三条実平(さねひら)の娘。亀山天皇典侍としてつかえ,大納言典侍のち三条局とよばれる。文永5年(1268)良助(りょうじょ)法親王,8年聖雲(しょううん)法親王,9年覚雲法親王を生んだ。

三条局(1) さんじょうのつぼね

?-1138 平安時代後期,鳥羽天皇更衣(こうい)。
参議藤原家政の娘。はじめ待賢門院につかえる。妍子(けんし)内親王を生む。尼となったのち,保延(ほうえん)4年11月10日清原盛資に殺害された。

三条局(5) さんじょうのつぼね

西蓮(さいれん)(1)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典 「三条局」の解説

三条局

没年:寛元2.9.28(1244.10.31)
生年:生年不詳
鎌倉前期の幕府に仕えた女房。法橋範智の娘。源頼朝の母方の従姉妹に当たる。古儀に通じ,縫殿別当を務めるなど,営中にあって重きをなした。承久1(1219)年鎌倉雪ノ下に屋地を与えられ,同3年には居宅が北条義時妻の産所となっている。

(奥田環)


三条局

生年:生没年不詳
鎌倉中期の女房。亀山天皇の妾。正三位三条実平娘。典侍として仕え,大納言典侍と号す。良助法親王,聖雲法親王,覚雲法親王,摂政九条師教の北政所となった皇女を生んだ。

(秋山喜代子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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