三桝大五郎(読み)みます だいごろう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「三桝大五郎」の解説

三桝大五郎(4代) みます-だいごろう

1798-1859 江戸時代後期の歌舞伎役者
寛政10年生まれ。3代大五郎次男。3代三桝他人を名のり,大坂初舞台。文政3年(1820)3代中村歌右衛門の門人となり中村源之助に改名,江戸にいく。5年初代三桝源之助を名のり,のち大坂にもどって弘化(こうか)3年(1846)4代大五郎を襲名。大柄で器量よく,京坂随一の大立者と称された。安政6年5月13日死去。62歳。俳名は梅舎など。

三桝大五郎(初代) みます-だいごろう

1718-1780 江戸時代中期の歌舞伎役者。
享保(きょうほう)3年生まれ。三桝系の祖。元文4年(1739)京都嵐座に立役(たちやく)として登場。敵役もかね,大坂でしばしば座本をつとめた。世話物を得意とし,芸風は初代姉川新四郎ににて,力士侠客(きょうかく)役で人気を博した。安永9年9月25日死去。63歳。京都出身。前名は芳沢蔵之助。俳名は一光屋号は桝屋。

三桝大五郎(5代) みます-だいごろう

1807-1873 江戸後期-明治時代の歌舞伎役者。
文化4年生まれ。中村三津蔵の子。4代三桝他人,三桝梅舎をへて,江戸で4代中村歌右衛門に入門,2代中村源之助に改名。帰坂して旧名梅舎にもどり,元治(げんじ)2年(1865)5代大五郎を襲名。武道事を得意とした。明治6年11月1日死去。67歳。俳名は梅車,梅升。

三桝大五郎(2代) みます-だいごろう

1748-1793 江戸時代中期の歌舞伎役者。
寛延元年生まれ。大坂竹田芝居の出。初代藤川八蔵の門人で,藤川時蔵を名のる。安永3年(1774)初代大五郎の養子となり2代三桝他人,10年2代大五郎を襲名。先代とおなじく力士・侠客(きょうかく)役を得意とした。寛政5年7月27日死去。46歳。俳名は黒稲,一光。

三桝大五郎(3代) みます-だいごろう

1782-1824 江戸時代後期の歌舞伎役者。
天明2年生まれ。5代芳沢あやめの門人。師の引き立てで寛政12年(1800)3代大五郎を襲名。三桝清兵衛の別名をもちい,大坂浜芝居で大立者となった。文政7年10月17日死去。43歳。京都出身。初名は芳沢亀蔵。俳名は由香,其鶴。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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