三福寺(読み)さんぷくじ

日本歴史地名大系 「三福寺」の解説

三福寺
さんぷくじ

[現在地名]延岡市北町

五ヶ瀬川南岸にある。九品山と号し、浄土宗本尊阿弥陀如来。慶長一七年(一六一二)徳川家康は九州地方にキリスト教の広がるのを憂え、幡随意に命じ折伏に努めさせた。有馬直純も幡随意に帰依し、肥前日野江ひのえ(現長崎県北有馬町)に有馬山観三かんさん寺を建立。延岡に移封時に観三寺を移そうとしたが、同寺看主信誉は末寺の三福寺・見松けんしよう寺を移すことを建言した。


三福寺
さんぷくじ

[現在地名]土居町津根 東村

高野山真言宗、豊岡山と号す。本尊は阿弥陀如来。明治初年の「伊予国宇摩郡地誌」によると寺は村の中心本郷にあり、常徳寺福善寺神宮寺の三ヵ寺が天正の兵火で焼亡したのを併せて一寺としたという。

天保一三年(一八四二)の「西条誌」には「三福寺 豊岡山安養院古義真言宗 讃州豊田郡萩原村地蔵院末 檀家六百六拾八軒」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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