上九一色村
かみくいしきむら
面積:八六・五九平方キロ(境界未定)
郡の南東部に位置し、東は御坂山地の王岳(一六二三・四メートル)と富士山麓片蓋山(一四六八メートル)を結ぶ線によって南都留郡足和田村・鳴沢村に、南は静岡県富士宮市、西は竜ヶ岳(一四八五メートル)と本栖湖・釈迦ヶ岳(一二七一・二メートル)の線で下部町と三珠町に、北は日陰山(一〇二五・三メートル)から王岳を結ぶ稜線によって東八代郡芦川村および中道町に接する。北部は御坂山地の二支脈がほぼ東西に走って中間を芦川が西流する。芦川北側の日陰山南斜面の日向山から飯田沢・井野沢・境沢などの渓流が芦川に入る。南部は広大な富士山麓で、富士五湖のなかの精進湖・本栖湖を含めた青木ヶ原丸尾溶岩流地区と、富士山麓高原の富士ヶ嶺地区に分れる。静岡県富士市と富士吉田市・大月市を結ぶ国道一三九号が南部から中央部を横断し、富士吉田市と南巨摩郡身延町を結ぶ国道三〇〇号は本栖―富士吉田間で国道一三九号と重複する。甲府市と精進湖を結ぶ国道三五八号は精進で国道一三九号に接続する。そのほか主要地方道の河口湖―上九一色線、富士宮―鳴沢線、県道富士―精進線、梯―三珠線、上芦川―上九一色線、精進湖畔線、身延―本栖線、本栖湖畔線、甲府―精進湖線(昭和四八年精進湖トンネル・右左口トンネルが開通。一部国道三五八号と重複)。
古代は八代郡に属したが、所属郷は不詳。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 